ゆびさきの宇宙―福島智・盲ろうを生きて

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  • サイズ B6判/ページ数 256,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000254090
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

世界で初めての盲ろうの大学教授、福島智。極限状況で、人はどう生きるのか。人間にとって本当に大切なものは何か。膨大なインタビューをもとに、その人間的魅力に迫る。

目次

盲ろうとは―「黙殺」されてきたその存在
誕生と喪失―三歳で右失明、九歳で左も
わんぱくと音楽―盲学校・一四歳で片耳に不安
男版ヘレン・ケラーとちゃうか―八一年二月の俺・全盲ろうに
指点字考案―母から見た智
「通訳」誕生―トムとケティー
結婚―夫婦げんかに指点字通訳
「適応障害」―福島智を生きるということ
仕事と研究1―バリアフリーって何?コミュニケーションって何?
仕事と研究2―セーフティ・ネットって何?自立って何?
仲間たち―人生は冒険
自画像―ありのままの福島智
子どもたちへ―福島流「生きる哲学」

著者等紹介

生井久美子[イクイクミコ]
朝日新聞記者。京都市生まれ。上智大学文学部心理学科卒業。1981年、朝日新聞入社。仙台支局、政治部、学芸部、地域報道グループなどをへて、09年4月から生活グループ。95年家庭面の連載「付き添って」でアップジョン医学記事賞受賞。医療や介護、福祉の現場の取材を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kentaro mori

2
目が見えず、耳も聞こえない。底のない闇のなかでなぜ生きるのか。⚫️「思索はきみのためにある」2018/08/11

のっち

1
職場の図書室で偶然見つけて即借りました。恥ずかしいことに福島智さんの存在を知らなかったのですが、この人すごい人。単に盲ろうだからすごいっていうんじゃない。 私も一つ障害があります。そして一生連れ添う持病もある。受け入れるまで相当な時間がかかりました。「私の存在」自体疑問に思ったこともありましたが、福島さんは「生きること」が大切なことと言っています。早くこの人の存在を知っていたらまた私の考えも変わっていたかもしれません。2018年初読み本に相応しい本でした。2018/01/02

でんちゅう

1
新聞に、盲ろう者の福島智さんの記事があり、この「ゆびさきの宇宙」という本の紹介が載っていて、借りて読んでみました。読み終えて、とても感動しました。涙が出るわけでなくて、魂が揺さぶられたような感動でした。ノンフィクションですが、故に伝わって来るものが大きかったです。同時代に、福島智さんが生きて仕事をされてることが嬉しく思います。僕の読書体験で一番感動した本です。多くの人に読んで頂きたいです。2016/02/28

カリメロ

1
前から読んでみたかった本をやっと読むことができた。障害のつらさや克服という内容でなく、見えず、そして聞こえない福島智さんと彼に連なる人々がいかにコミュニケーションを確立していったのかの足跡の物語である。お連れ合いの方の著書もぜひ読んでみたい。2015/06/23

いけぽん

1
コミュニケーションのバリアということを再認識しました。能力と人間の価値というあたり、もっと考えたいと思います。2013/09/29

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