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問答有用―中国改革派19人に聞く

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  • サイズ B6判/ページ数 267p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000253185
  • NDC分類 302.22
  • Cコード C0036

内容説明

中国の中にも様々な考えがある。そうした意見に耳を傾け、対話を重ねることが、日中の未来には必要ではないか。中国が抱える問題点を指摘し、市民の声を映した政治、市場の力を取り込んだ経済への移行が不可欠と説く「改革派」の声を紹介。研究者、官僚、経済エリート、ジャーナリスト、NGO活動家など、一九人へのインタビューと解説によって構成。様々な顔をもつ中国の姿を浮かび上がらせる。

目次

第1部 彷徨える中国、その行方(「めざすべきは「国家資本主義」ではない」―重鎮が語る国家資本主義の限界;「政治改革はむこう一〇年の大きな課題」―人治の都で法治を叫ぶ;「毛沢東を普通の人に戻そう」―毛沢東批判の経済学者 ほか)
第2部 岐路に立つ経済大国(「金融危機が起きる可能性は次第に大きくなっている」―率直に発言する心強い隣人;「都市と農村の二元構造が最大のリスクだ」―改革にマイナスになることとは;「中国の課題は、成長率を安定的に落としていくこと」―「太子党」が語る金融改革 ほか)
第3部 中国を変える力(「大きなスローガンよりも、一歩ずつ前へ」―「動乱記者」の前向きな活動;「中国の環境意識は大きく変わりうる」―環境NGOとジャーナリズムのあいだ;「原発大躍進には断固として反対する」―「体制内」からの原発計画反対論 ほか)

著者等紹介

吉岡桂子[ヨシオカケイコ]
1964年、岡山県生まれ。岡山大学法学部卒業。山陽放送を経て、1989年に朝日新聞社に入社。和歌山、大阪、東京で取材したのち、対外経済貿易大学(北京)で中国語研修。2013年3月まで、計7年間にわたり中国(北京・上海)特派員。米・戦略国際問題研究所(CSIS)客員研究員(2007年度)。現在、朝日新聞編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

pico

2
経済学者、金融の専門家、市民運動家のインタビュー。一党支配とその中でのせめぎ合いとそれに翻弄されてきた人々の予期できぬ行動と・・・無数の巨大なコントロール不能な変数がある中で、社会を改革していこうとする人たちのエネルギーがすごい。書けないことも多いだろうが、著者にはこれからも、取材を続けてほしい。2014/07/11

ソウ

2
至極まっとうな意見がほとんど。言論統制が厳しい中、正論を述べてくれたことに驚き。ここ最近さらに規制が強化されている印象なので心配。内政に関しては、世間一般的に言われる四大格差と民主化の話題中心。貧富(ジニ係数)、沿岸部と内陸、都市と農村の戸籍、国営と民間。国内で大きなひずみを抱えているのが現状、その反動が外政にあらわれる危険性。日本を含め近隣諸国との紛争が今後起きないで欲しい。お互い外交努力しないとね。2014/02/07

sonsofmarket

1
中国知識人の率直な意見が述べられている。違和感を感じない意見が多い。このインタビューは胡錦濤政権末期及び習近平政権初期に行われたのだが、言論弾圧が強まった今の習近平政権でも同じ事が言えるかどうか。胡錦濤政権はそれなりに理性的な政権だった様に思える。また、朝日新聞は好きではないが、能力が高い記者も少なからずいると感じる。2014/03/11

さとる

0
習近平政権の締め付けが厳しくなる前に行われたインタビューなので、「その後」どう進んだのか、または後退したのか。続編はできないかな。 中国投資会社(CIC)の高西慶社長「世界中が我々のお金を求めている、と傲慢になってはならない」。党とか立場とか離れたら、年配の方は紳士で謙虚なんだよ。福島香織さんもカメラの前では傲慢な王毅外交部長の「本当の顔」を紹介していたけど、中国の高官、彼らが引退後であれば、いいお付き合いできるんだよなあ。2016/05/26

エドバーグ

0
11年から12年にかけて行わらた中国要人19人へのインタビューです。中国の抱える課題を欧米目線で語っています。暮らしをよくしたいという意欲が、成長の源泉であることが、行間から読み取れると思います。また格差、賄賂、権力による利益誘導、公害について納得できることが多くありました。今後もウォッチを継続いただき 中国の進む方向の記事を多いに期待したいと思います。2016/03/29

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