水俣から、未来へ

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000248525
  • NDC分類 493.152
  • Cコード C0036

内容説明

水俣病が公式確認されてから半世紀以上が過ぎた。しかし問題は未だ解決からは程遠い。膨大な数の未認定患者、差別や偏見のために埋もれてしまっている被害の実態、進む被害者の高齢化と症状の悪化…。にもかかわらず、救済に向けての国と熊本県、原因企業チッソの壁は厚い。熊本日日新聞社は地元新聞社として丹念な取材で人びとの「今」を掘り起こし、国や県、原因企業にも迫った。さらに当事国として海外の取組みにも注目する一方で、悲惨な歴史を乗り越え「環境都市」として再生をめざす市民たちの動きも克明に伝えてきた。いま、未来を見据えて、ミナマタからのメッセージを発信する。2007年日本ジャーナリスト会議大賞受賞連載の単行本化。

目次

第1章 不知火海を歩く(巻頭ルポ 原田正純さんと歩く水俣;鹿児島―隣町の「他県」;芦北…埋もれた「患者たち」;御所浦…「隠れ水俣病の島」;水俣…胎児性患者の問い掛け)
第2章 Minamataに学ぶ海外(各国の連携で水銀削減を;地球を襲う微量水銀―マジソン国際会議報告)
第3章 行政と企業の論理と倫理を問う(補償・救済、終わりなき混迷;官の論理;国策会社チッソ)
第4章 水俣からの発信(若者たちの水俣;未来への約束)