フェアトレード―倫理的な消費が経済を変える

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  • サイズ B6判/ページ数 294,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000246538
  • NDC分類 678
  • Cコード C0036

出版社内容情報

「公正な貿易」により途上国の貧困問題に取り組み、世界的に拡大しつづけるフェアトレード。先駆的研究者と実践者が、そのビジネスとしての実際と魅力を豊富な事例とともに紹介。消費者の選択が未来の鍵を握る。

内容説明

途上国の作り手との「公正な貿易」により、貧困問題解決を推進するフェアトレード。手工芸品、コーヒーやバナナを中心に広まった取り組みは、さらなる展開を続けている。その先駆的研究者と実践者が、フェアトレードのビジネスとしての実際と魅力を、豊富な事例とともに紹介。消費者の選択が変えうる未来を提言する。

目次

第1部 フェアトレードの始まり(フェアトレード、これまでの話;フェアトレードの経済学;サプライチェーンにおける倫理)
第2部 フェアトレードの実践(フェアトレード業界の構造と戦略;フェアトレードの資金面;フェアトレード認証とは;フェアトレードのマーケティング)
第3部 フェアトレードの影響(フェアトレード市場;フェアトレードの効果を計る;フェアトレードの未来)

著者等紹介

ニコルズ,アレックス[ニコルズ,アレックス][Nicholls,Alex]
MBA。オックスフォード大学社会的起業コース講師。トロント大学、リーズ市立大学、アストンビジネススクール等で教鞭をとる。イングランド南東部の地域社会的起業エクスパートグループに籍を置き、大手フェアトレード団体の役員でもある。専門はソーシャルファイナンス、社会的起業、社会的投資

オパル,シャーロット[オパル,シャーロット][Opal,Charlotte]
開発学博士、MBA。世界中の紛争地域で作られた製品を扱う高級食材輸入会社ピースワークに勤める。その後、トランスフェアUSAで新製品開発を担当。現在は、持続可能バイオ燃料円卓会議事務局長

北澤肯[キタザワコウ]
フェアトレード・リソースセンター代表。アジア経済研究所フェアトレード研究会メンバー。フェアトレードのアクティビストとして活動。自転車イベントも数多く手がけ、オルタナ経営企画室スタッフ、マウンテンバイク・ブランドOS Bikes Japan代表等を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テツ

18
経済活動というものの中では必ず搾取が発生する。それは仕方がないのかもしれないけれど、ぼくたちの豊かな生活のために人間としての幸福すら保証されないレベルで搾取され続ける人間が山ほど存在しているというのはきもちが良いもんじゃないよな。そうしたシステムをなるべく公平になだらかにしていこうというフェアトレードについて、その意味や意義についてわかりやすく解説してくれている。真の自由も真の平等も実現される日は来ないのかもしれない。それでもなるべくそこに近づけるように考えていかなくちゃな。2020/03/26

壱萬弐仟縁

7
以前他の図書館で借りたことがあったが、本サイトに参加する前だったのでここで。池上惇名誉教授のブログでご紹介されたこともあった。生産者と直接取り引きし、長期的に取引し、最低保証価格、ソーシャルプレミアム(最低賃金の貯蓄分)、というのが4原則(39-61ページ)。CSRを自覚していない企業がいまだに傍若無人な振る舞いをしている憲法違反に閉口してきたのが現実。南北格差是正に必要な手立て。倫理的かつ良心的消費者が悪徳商人(安く仕入れて高く売りつける)ということでは市場として不健全であろう。隙間市場だが支援したい。2013/01/24

あきら

1
フェアトレードに関する本は結構読んでいる。そのなかでもこの本はダントツにわかりやすく、読みやすい。なにがというと、フェアトレードとはなにか?を、学術的にではなく、経済の中だけではなく、社会の中でのその意義をきちんと言っているからである。最後に訳者が言っている事が、まさにこの本で言っている事のすべてだと思う。この本を読んで、ファッションでだけではないフェアトレードが、浸透していくことを、望む。2015/06/10

hideko

1
何となく知っている気になっていたが知らない事が多かった。真の自由経済のための平等を!2013/05/25

ジェンダー

1
フェアトレードと言う言葉の意味は何となくわかるけど具体的に説明出来ないけどこの本はわかりやすく解説されていていろんな会社が取り組みしているのを知りました。

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