出版社内容情報
『シュリ』を日本で大ヒットさせ韓流ブームの仕掛け人となり、各国のすぐれた映画を配給、『月はどっちに出ている』『パッチギ!』『フラガール』で日本映画をゆさぶり続ける風雲児のルーツは、京都でケンカと映画に明け暮れた青春時代にあった。たった一人で会社を興してからのさまざまな出会い、成功と失敗、信念を詰め込んだ書き下ろし。
内容説明
日本映画をおもしろくした男の現在進行形・半自伝。インディペンデントの雄・シネカノンを率いる映画界の風雲児が、京都での少年時代、単身会社を興して以降のさまざまな出会い、成功と失敗、「強い映画」を作る信念を、真正面から書き下ろした。知られざる映画評、幻の小説も収録。
目次
1 『パッチギ!』風雲録(始動;万寿寺での出来事 ほか)
2 韓流ことはじめ(『風の丘を越えて―西便制』の衝撃(九三年)
韓国領事館での議論と緊張 ほか)
3 映画を観てきた、観せてきた(すべてはここから―『アマチュア』;完璧な映画―『穴』 ほか)
4 『パッチギ!LOVE&PEACE』ができるまで(『パッチギ!』の反響から、『LOVE&PEACE』へ;登場人物たち、そして枝川という場所 ほか)
狼女
映画評1987~1989、2002~2003
著者等紹介
李鳳宇[リボンウ]
1960年生まれ。京都府出身。映画プロデューサー。映画製作・配給会社シネカノン代表。朝鮮大学校外国語学部卒業後、84年にパリに留学、シネマテークに通い詰め、映画を仕事とする決意を固める。帰国後の89年にシネカノンを設立、ポーランド映画『アマチュア』を皮切りに、世界各国の映画の配給を始める。93年の初プロデュース作『月はどっちに出ている』は、在日の主人公たちのリアルな姿を描いた刺激的な作品として話題をよび、内外の50以上の映画賞を受賞。以降、話題の日本映画を数多く製作。90年代半ば以降の『風の丘を越えて―西便制』、『シュリ』、『JSA』などの紹介・配給では、韓流ブームの火付け役ともなった。東京・銀座、渋谷、大阪、神戸、ソウルでの劇場経営も手がける。映画界への貢献を評価され、第29回日本アカデミー賞協会特別賞、第16回淀川長治賞などを受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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