ハンセン病と戦後民主主義―なぜ隔離は強化されたのか

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  • サイズ B6判/ページ数 217p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000244350
  • NDC分類 498.6
  • Cコード C0021

内容説明

戦時ファシズム体制の下で確立した日本のハンセン病患者絶対隔離政策。なぜ、特効薬が普及し、新憲法において基本的人権がうたわれた戦後においても、絶対隔離下の断種や堕胎の強制が継続したのか。一九五三年の「らい予防法」成立過程に焦点をあわせながら、「戦後民主主義」の論理そのもののなかに差別の契機が含まれていたことを明らかにする。

目次

序章 ハンセン病絶対隔離政策史への視点
第1章 絶対隔離と強制断種・再考―「特殊部落調附癩村調」の意味するもの
第2章 継続する隔離―戦前・戦後をつなぐ思想
第3章 民主主義下の隔離政策の完成―「らい予防法」の成立
第4章 アメリカ統治下の沖縄・奄美のハンセン病政策
終章 差別の連鎖を断ち切るために

著者等紹介

藤野豊[フジノユタカ]
1952年横浜市生まれ。ハンセン病市民学会事務局長。専攻日本近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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