出版社内容情報
1994年朝鮮半島核危機,95年沖縄少女暴行事件,96年中台危機-冷戦後の日米同盟の危機を徹底した取材と鋭利な歴史感覚で描き切った大河ノンフィクション書き下ろし.日米同盟の姿は変わったのか,果たして存続するのか.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ceskepivo
2
1990年代の日米安保問題を関係者の動きを中心に詳しく書いている。調整半島核危機、沖縄少女暴行事件、中台危機。関係者のその場その場での判断によって歴史が作らていることが分かる。2011/11/28
お気楽になりたいお気楽さん
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「圧倒的な取材量と破綻のない文章構成とにただただ驚くのみ」普天間基地移設、朝鮮半島や台湾海峡での緊張、沖縄での不幸で許しがたい事件、日米中の防衛外交などについて、そこでどのような政治が行われたのかを、圧倒的な取材量と、明確な文章とで記述し、「そういうことなのか」と考えさせてくれる。単行本で521頁上下2段の厚い本なので途中で何回か挫折しそうになるが、前半よりも後半の方が、今の状況に対して参考になることが書いてあるように思う。このような文章を一度でいいから書いてみたいものだと思う。 ☆☆☆☆2016/09/22