テロルの時代と哲学の使命

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  • サイズ B6判/ページ数 327p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000240093
  • NDC分類 316.4
  • Cコード C0010

出版社内容情報

2001年9月11日―現代の批判的知性を代表するの二人の哲学者はこの日の出来事にどう向きあったのか.二つの対話が,現在進行形の〈テロへの戦い〉が私たちにもたらした問題と,9.11以後のグローバルな課題に介入する.

内容説明

二〇〇一年九月一一日―現代の批判的知性を代表するふたりの哲学者は、この日の出来事にどう向きあったのか。衝撃の余韻が残るニューヨークで行われた、ハーバーマスとデリダによる二つの対話は、“啓蒙”の遺産に対する厳粛な省察を通して、現在進行形の“テロへの戦い”が私たちにもたらした問題と、九・一一以後のグローバルな課題に介入する。本書は、ふたりが同じ問題にパラレルな仕方で応答し、相並んで登場することに同意した初めての機会である。

目次

序 テロリズムと“啓蒙”の遺産―ハーバーマスとデリダ(哲学は歴史について何か言うべきことを持つか?;公共的参加のふたつのモデル―政治的行動主義と社会批判 ほか)
原理主義とテロ―ユルゲン・ハーバーマスとの対話
テロリズムの再構築―ハーバーマス(九・一一―最初の歴史的な世界的出来事;古典的国際法から新たなコスモポリタニズム的秩序へ ほか)
自己免疫:現実的自殺と象徴的自殺―ジャック・デリダとの対話
テロリズムの脱構築―デリダ(脱構築された赦し;介入の境界=限界 ほか)

著者等紹介

ハーバーマス,ユルゲン[ハーバーマス,ユルゲン][Habermas,J¨urgen]
1929年、ドイツ生まれ。フランクフルト学派第二世代の哲学者・社会学者

デリダ,ジャック[デリダ,ジャック][Derrida,Jacques]
1930年、アルジェリア生まれ。フランスの哲学・思想家

ボッラドリ,ジョヴァンナ[ボッラドリ,ジョヴァンナ][Borradori,Giovanna]
ヴァッサー・カレッジ準教授。哲学専攻

藤本一勇[フジモトカズイサ]
1966年生まれ。早稲田大学第一文学部助教授。フランス哲学専攻

沢里岳史[サワサトタケシ]
1968年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。学習院大学法学部講師。哲学専攻
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ecriture

8
「9.11はトラウマに値する出来事なのか」、「9.11は世界を震撼させるにふさわしい出来事なのか」というラディカルな問いを、マスメディアによる報道や"religion"や"terror"の語源を辿りながら考えてゆくデリダ。自己免疫とトラウマの治癒、及びプロパガンダとしての9.11から、計算不能の出来事としての9.11の出来へ。この本で一緒に載ってるから、9.11以降デリダとハーバーマスは共闘したと言われたりするが、実際読むと共闘とかまるでしてない(笑)違いすぎる二人です。2010/10/12

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