内容説明
北京放送やNHK中国語講座の講師として、その美声で中国の人びとの生活の襞を細やかに伝え、多くの日本人を魅了した陳真さん。だが彼女の半生には、知られざる激動の物語があった!東京、台湾、香港、北京…戦争と革命の渦に翻弄されながらも、たえず心にやさしさをたたえ、しなやかに強く生き抜いた一人の中国人女性の半生を描く。
目次
第1章 思いやりの人
第2章 軍国主義日本で中国人として生きる
第3章 台湾潜行
第4章 小さな革命家
第5章 黒山扈サナトリウムからの生還
第6章 飢饉に耐える日々
第7章 文革の嵐のなかで
著者等紹介
野田正彰[ノダマサアキ]
1944年、高知県生まれ。北海道大学医学部卒業。長浜赤十字病院精神科部長、神戸市外国語大学教授などを経て、関西学院大学教授。専攻は比較文化精神医学。おもな著書に『コンピュータ新人類の研究』(文芸春秋、大宅壮一ノンフィクション賞)、『喪の途上にて』(岩波書店、講談社ノンフィクション賞)などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。