泰平のしくみ―江戸の行政と社会

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泰平のしくみ―江戸の行政と社会

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  • サイズ B6判/ページ数 218p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000237994
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C0021

出版社内容情報

強大な武力を背景に圧政をしく幕府に打ちこわしや一揆といった形で抵抗する百姓・町人,という構図がイメージされがちな江戸時代.しかし,そのような対立をかかえたまま,270年もの泰平が続くだろうか.なぜ,長きにわたる泰平が可能であったのか.江戸の政治と社会を支えたしくみを,具体的な事例を見ながら解明する.

内容説明

強大な武力を背景に圧政をしく幕府に打ちこわしや一揆といった形で抵抗する百姓・町人、という構図がイメージされがちな江戸時代。しかし、そのような対立をかかえたままで、泰平の世は続くものだろうか。なぜ、長きにわたる安定が可能であったのか。町人たちの利害や生活を重視する江戸の「行政」、すぐれた調整・解決能力を備えていた政治のしくみを、具体的な事例から解明する。

目次

第1章 請負と入札(民間請負の時代;江戸時代の入札制;入札制の問題点;幕府御用の請負と不正)
第2章 幕府の政策と民間の献策(民間献策の禁止と許可;目安箱と訴願;献策と幕府行政)
第3章 紛争解決の作法(内済=示談による解決;領民の利益を守る幕府代官;住民の利害を優先する町奉行;住民の生活維持を重視する町奉行;示談成立を重視する町奉行)
第4章 政治と根回し―決定の筋道(幕府最有力者への根回し;御用頼幕府役人の指導;上司の指導と願望の実現;将軍と天皇の茶番劇)
第5章 町奉行所の行政―遠山景元の行政論(町奉行所のしくみ;町奉行遠山景元;天保の改革への反発;改革諸政策への抵抗;遠山景元の町奉行論;名奉行と名代官)

著者等紹介

藤田覚[フジタサトル]
1946年生まれ。千葉大学文理学部卒。東北大学大学院博士課程修了。東京大学史料編纂所教授、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授を経て、東京大学名誉教授。専攻は日本近世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

陽香

2
201204242017/06/07

たぬき

1
社会作り2012/10/03

なかのっこ

0
町奉行も代官もこんなに民衆のことを親身になって考えてくれていたのかと感動。しかしどの本読んでもぶれない悪役ぶりの耀甲斐さんはさすがだな。2016/09/10

たくのみ

0
日テレの「タイムワープ旅行社」みて、江戸社会の再評価に興味がわいてきて読んだ。 奉行、代官、江戸の役人と行政機構の果たした役割を検証している。江戸の官僚も結構優秀だったらしい。2012/06/10

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