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仏独共同通史 第一次世界大戦〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 200,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000237963
  • NDC分類 209.71
  • Cコード C0022

出版社内容情報

その後の世界のあり方を決定的に変えたといわれる第一次世界大戦の歴史を,政治史・経済史・軍事史にとどまらず,社会史・文化史(戦場での暴力,兵士や銃後の市民の意識,社会統合,戦後の記憶のあり方……)の最新の成果を踏まえ,総合的に描き出す.仏独両国の大戦研究の第一人者が共同で執筆した定評ある通史の翻訳.

内容説明

その後の世界のあり方を決定的に変えたといわれる第一次世界大戦の歴史を、政治史・経済史・軍事史・外交史にとどまらず、社会史・文化史(戦場での暴力、兵士や銃後の市民の意識、社会統合、戦後の記憶のあり方…)の最新の成果を踏まえ、総合的に描か出す。仏独両国の大戦研究の第一人者が共同で執筆した定評ある通史の翻訳。上巻は、普仏戦争から開戦に至るまでの国際関係をたどるとともに、国内統合や戦争文化、動員の問題など仏独両国の戦時体制を明らかにする。

目次

第1部 なぜ仏独戦争なのか?(世紀転換期におけるフランスとドイツの世論;一九一一年以降の仏独関係の悪化;一九一四年七月の危機)
第2部 国民間の戦争?(フランスの「神聖なる団結」とドイツの「城内平和」;戦争の試練に立つ政治体制;「神聖なる団結」と「城内平和」の変容;メンタリティーと「戦争文化」;士気とその動揺)
第3部 前代未聞の暴力を伴う戦争?(人間の動員;産業の動員)

著者等紹介

ベッケール,ジャン=ジャック[ベッケール,ジャンジャック][Becker,Jean‐Jacques]
1928年パリ生れ。フランス現代史。パリ第10大学(ナンテール)名誉教授、ペロンヌ大戦博物館・研究センター名誉所長

クルマイヒ,ゲルト[クルマイヒ,ゲルト][Krumeich,Gerd]
1945年デュッセルドルフ生れ。ドイツ・フランス近現代史。デュッセルドルフ大学名誉教授、ペロンヌ大戦博物館・研究センター副所長

剣持久木[ケンモチヒサキ]
1961年東京生れ。フランス現代史。上智大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。静岡県立大学国際関係学部国際言語文化学科准教授

西山暁義[ニシヤマアキヨシ]
1969年神奈川生れ。ドイツ現代史。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了、共立女子大学国際学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

53
フランス・ドイツの学者の共同著作で、上巻は大戦突入前の政治状況と、大戦中の人々の生活(経済、食糧事情から徴兵、労働)、さらに政治状況まで多岐にわたる。キーワードはフランスのユニオン・サクレ(神聖なる団結)とドイツのブルクフリーデン(城内平和)。いずれも大戦中の両国の人々の国民意識のよりどころだったが、政治的に自由度の高いフランスの方がある種の国民的団結力は維持され、専制的なドイツの方がばらけてくる。これは中央集権と領邦から続く連邦制という国家のあり方の違いもあったようだ。戦争そのものは下巻のようだ。2023/01/05

井上裕紀男

21
戦車や巨大榴弾砲が登場し、戦場の死者増大や兵器増産に伴う軍需産業の肥大化が印象的だったWWⅠですが、本書には仏独両陣営の国民感情やメディアの様子、食糧事情の悪化なども書かれています。政治体制についてはまどろっこしい表現が多くて理解しづらい。 第7章の仏における「子どもたちの教育現場で戦争が支配的なテーマとなった」のは痛ましく、独では逆に戦争から子どもたちを遠ざけようとしていたことに驚きを隠せない。 仏独共に短期間で戦争が終わると思い通貨を信じて国民が債権を買い、外国から金を借りていく様が何とも言えないです2021/08/01

カシュウ

4
とても良い本です。表題の通りフランス、ドイツの研究者による共同執筆の第1次世界大戦通史です。この本はフランス、ドイツ双方の事情や立場が対比するように描かれ、読者に深い理解を齎してくれます。上巻は両国政治経済や国民の相手国に対する感情、文化、銃後の動員などが著されています。上巻に軍事史は殆ど記述がありませんが、非常に興味深く読める本です。2023/04/17

にかの

3
第二次世界大戦に焦点をあてた研究は数多く邦訳されていますが第一次世界大戦は意外とそういう資料が少ないものです。そういう意味でも画期的でしたし何より同盟国側と協商国側の双方に視点をあてて、当時の政治や文化、思想、民族的アイデンティティーなど、様々な側面を詳述しているのが最高に素晴らしいです。こういう本が欲しかった。邦訳してくれた方々に感謝。2012/06/15

陽香

2
201603262017/10/01

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