旅のパウロ―その経験と運命

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  • サイズ B6判/ページ数 247p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000237956
  • NDC分類 193.71
  • Cコード C0016

出版社内容情報

東地中海をめぐる伝道の道。自ら撮影機材を担い、その足跡を追ったパウロ紀行。急峻な峠越え、潮の匂い、そして一日に踏破した破格の距離……パウロを突き動かし、移動を通して次第に醸成されていった想いとは何だったのか。手紙の中にひそむ肉声と風景とを重ね合わせつつ、キリスト教の土台を築いた情熱のありかを探る。

内容説明

自ら撮影機材をかついで、パウロの伝道の足跡をたどり、映像によって風景をよみがえらせつつ、そこに隠された精神と肉体の秘密を探る、パウロ周航。

目次

序章 旅と運命
第1章 ユダヤ教イエス派運動におけるパウロの登場
第2章 ローマ帝国伝道の前哨戦―「第一回伝道旅行」
第3章 異邦人伝道―「第二回伝道旅行」
第4章 教会の決裂を回避するために―「第三回伝道旅行」とその思想
終章 パウロの運命

著者等紹介

佐藤研[サトウミガク]
1948年生まれ。専攻、新約聖書学。現在、立教大学文学部キリスト教学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ナディル

1
新約聖書パウロの手紙を行動(旅)の二次的所産ととらえ、彼の足跡を現地で克明に辿りつつパウロの経験とその昇華としての彼の思想に迫る。旅の意図、手紙が書かれた背景と目的、それぞれの土地の風土、社会、時代状況、ペテロらを中心とするエルサレム原始教会との関係などからパウロが直面しただろうその時々の状況と彼の行動がまさに立体的に浮かび上がってくるようで大変興味深かった。それらパウロの経験の核となる回心体験や信仰義認論についての考察はラディカルで知的理解に留められない深い内容だった。繰り返し読みたいと思います。2023/06/18

piece land

0
使徒言行録だけではわからないパウロの偉業と苦悩を学びました。 再読して学び足りないことも2012/11/22

ブルーローズ

0
パウロの生涯とその頃の時代背景を解き明かしてます。パウロほど大きなことを成し遂げた人、「明確な意図」と「周到な計画」のもとに始めた人なのに、さまざまな困難にぶち当たるのだな、凡人で計画も意図も曖昧な自分であれば、何かあってエネルギーを使うのは当然だ、と勇気づけられました。2012/11/07

チャンス高岡

0
パウロって人は何だかアレな人じゃねえかってくらい誰とも共感出来ずひたすら突っ走ってて絶対に友だちになりたくないなと思いました。世が世ならブラック企業の経営者になって社内の公用語を英語にしてたり急に野球の球団買ったりしてそうです。嫌ですねえ。それでもやっぱり胸にグッと来る「ローマ人への手紙」書いたパウロ凄い。面白かったです!2012/09/17

Hajime Ito

0
前回は単に通読しただけだったので教会学校の予習で聖書箇所を参照しながら再読。使徒言行録とかパウロ書簡の内容に今までより親しめました。2018/03/27

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