ソウル―ベルリン 玉突き書簡―境界線上の対話

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  • サイズ B6判/ページ数 187p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000237185
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

ソウルとベルリンをまたぐ「言葉の玉突き台」へようこそ―異色の組み合わせによるユーモアと緊張感に満ちた真剣勝負は、家、名前、旅、遊び、光、声、翻訳、殉教、故郷、動物という、人間と世界の本質的な主題をめぐって縦横に展開される。

内容説明

ソウルとベルリンをまたぐ「ことばの玉突き台」へ、ようこそ。在日朝鮮人二世の作家として、離散者の視点から国家、歴史、社会、文化、芸術を鋭く眼差し、著作活動を行なってきた徐氏。一方、日本語という母語のみならずドイツ語でも詩や小説を次々と発表して高い評価を得ている多和田氏。ここに往復書簡の形で実現したコラボレーションには、誰にとっても無関係ではない本質的な問題を二人ならどう考え、料理するのか、資質もスタイルも異なる両氏の思考と感性が息づいている。

目次

第1信 家
第2信 名前
第3信 旅
第4信 遊び
第5信 光
第6信 声
第7信 翻訳
第8信 殉教
第9信 故郷
第10信 動物

著者等紹介

徐京植[ソキョンシク]
1951年、在日朝鮮人2世として京都に生まれる。作家、東京経済大学教員。2006年4月から2008年3月まで「国外研究」のため韓国に滞在

多和田葉子[タワダヨウコ]
1960年、東京生まれ。作家。ベルリン在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Roy

11
★★★★★ 在日韓国人である徐京植とドイツに在住している多和田葉子は、二人共本来の母国語を使わず、外国語を主として生活している観点から「家」「名前」「旅」「遊び」「光」「声」「翻訳」「殉教」「故郷」「動物」を考察し、《境界線》にいる者としての独自の言葉の違和感を紡ぐ往復書簡集。どの章も興味深くたいへん面白かった。それと黒崎由梨が描く、各章題の挿絵が鬱で妖しげで、思いがけず脳天に一撃を喰らい失禁するほど良かった。2009/03/08

そう

1
作家の徐京植さんと多和田葉子さんの、毎回テーマを設定した往復書簡集。設定したテーマを深く縦に掘り下げていく徐さんと、話題がテーマからだんだん横に広がっていく多和田さんとの少しちぐはぐなやり取りが面白く、お互いの手紙からまた新たな発想が生まれたり以前の話に戻ったりつながったりするところがとても良かった。二人の、まったく嫌味に感じない自然な皮肉とか、多和田さんののびのびとした言葉や自由な考えが魅力的。2012/12/10

Atsushi Sakamoto

0
人生には言葉遊びが必要なことがわかりました。言葉は人を救えるとなんとなく思えた本でした。2009/11/29

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