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内容説明
かけがえのない“友”を失うたびに、その死へひたすら誠実な応答を試みてきたデリダが、自らの死の前年に残した追悼文集。
目次
序論(P=A・ブロー/M・ネイス)
1 ロラン・バルト(一九一五‐一九八〇)
2 ポール・ド・マン(一九一九‐一九八三)
3 ミシェル・フーコー(一九二六‐一九八四)
4 マックス・ロロー(一九二八‐一九九〇)
5 ジャン=マリー・ブノワ(一九四二‐一九九〇)
6 ルイ・アルチュセール(一九一八‐一九九〇)
7 エドモン・ジャベス(一九一二‐一九九一)
8 ジョウゼフ・N.リデル(一九三一‐一九九一)
9 ミシェル・セルヴィエール(一九四一‐一九九一)
著者等紹介
デリダ,ジャック[デリダ,ジャック][Derrida,Jacques]
1930年、アルジェリア生まれ。1984年、社会科学高等研究院(フランス、パリ)教授に就任。2004年10月9日、パリの病院にて死去
土田知則[ツチダトモノリ]
1956年生まれ。千葉大学文学部教授
岩野卓司[イワノタクジ]
1959年生まれ。明治大学法学部助教授
國分功一郎[コクブンコウイチロウ]
1974年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程在籍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
む け
2
喪に際して書くこと、それはデリダが長年避けてきたことであったが、バルトの死を通じてデリダはついに語ることを選択する。この本は様々な知人(かつ有名人)への追悼を述べた言葉を集めたものなのだが、こういう風に集め、まとめあげることで喪の定式化に嵌ってしまう事をデリダはよく理解していて、むしろそこに喚喩の力をやや強引に持ち込み、死を複数化させることで逆説的に個人個人にとっての故人の死というものを作り出す。というよりそもそも命名=死だから以前からあったというのがデリダの意見だろうけど。2013/04/06
くろさわ
0
「ロラン・バルトの複数の死」で推理小説を書いてくれ、誰か!2014/08/31
mn
0
再読。2013/09/03
あーさー
0
Die Welt ist fort, ich muss dich tragen.(ツェラン) 死者を考えるということ。 喪という作業。 フロイトによれば、「自己の内に他者を担う」こと。もはやそこに世界は無い。 他者の死における他者のための世界の終焉。そして、この終焉は私の内に迎え入れること。 フランスの哲学者が学友たちの死に向けた決別=歓迎の書物。 2009/01/24