出版社内容情報
人類の危機がさまざまな局面で顕在化した1960年代。その時,動き始めた学生運動・市民運動に関わってきた,吉川勇一・原田正純・最首悟・山口幸夫.彼らを講師に迎え,同時代をともに過ごした彼らにとって忘れがたき人物を取り上げ,その体験を生々しく語った連続講義の記録.編者による序論と同時代年表を付す。
内容説明
核兵器による全面戦争の恐怖、環境汚染による公害、ベトナム戦争など、人類の危機がさまざまな局面で顕在化した1960年代。その時、動き始めた学生運動・市民運動に関わってきた、吉川勇一、原田正純、最首悟、山口幸夫。同時代をともに過ごした彼らにとって忘れがたき人物たち。小田実、早川康弌、石牟礼道子、所美都子、高木仁三郎の軌跡を取り上げながら、自らの体験を若い世代へ向けて生々しく語った。慶應義塾大学経済学部で2010年に行われた連続講義「現代社会史1960年代「いのち」の記憶」の記録。
目次
一九九〇年代から考える(高草木光一)(一九六〇年代という時代;一九四五年と一九六八年 ほか)
原水爆禁止運動からベ平連へ(吉川勇一)(原水爆禁止運動;六〇年安保闘争 ほか)
水俣と三池(原田正純)(水俣病五〇年;世界の水俣病 ほか)
東大闘争と学生運動(最首悟)(一九六〇年代―「私」の収斂と発散;所美都子のフェミニズムと全共闘 ほか)
三里塚と脱原発運動(山口幸夫)(ぷろじぇ―もう一つの模索;三里塚闘争と高木仁三郎 ほか)
著者等紹介
高草木光一[タカクサギコウイチ]
慶應義塾大学経済学部教授。1956年群馬県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。慶應義塾大学経済学部助手、助教授を経て、2001年より現職。社会思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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