政権交代の政治経済学 - 期待と現実

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  • サイズ B6判/ページ数 194p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000236966
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0033

出版社内容情報

政権交代後1年を経ずして試練を迎える民主党政権。その経済政策は何が正しく、何が誤っているのか? 子ども手当、事業仕分けの是非、公共投資政策や財政政策、増税の考え方など、それぞれを経済学の常識に従って評価する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

2
「働きたい時に働く」などという自由はなく、そのほとんどが正規職員の三分の一の給与で、やむなく働いているのである(76ページ)。そのとおりであって、若者やSNEP、フリーターというものを小ばかにした、金持ち目線の発言である。民主党の自民党化(94ページ)も、元を辿れば自民党員だったわけで、そのとおり。A.マーシャルは賃金率低下と供給圧力の増加から、労組容認と政府介入を指摘したという(120ページ)。不平等を正し、貧困は許されない(121ページ)。期待は裏切られ、揚句、原発収束してないのに収束宣言とは呆れた。2012/12/05

脳疣沼

1
要するに専門家も素人同様に民主党に夢を見たという話でしかない。確かにリベラル政党への歴史的な政権交代なのだから、知識人といえどもリベラルなら熱狂してしまってもおかしくはない。しかし、民主党のマニフェストは絵に描いた餅であることは、自民党に限らず多くの人が指摘していたことである。著者も財源がないことを指摘しているが、反対派と違って甘いのである。だから、本当は出来たはずなのに、民主党内の一部が力不足だったとか、言うのである。鳩山の対米政策にしたって、本気ならば緻密な戦略が必要であろう。全てが杜撰である。2016/10/10

nagoyan

1
優。ケインズ派経済学者として著名な著者による、政権交代によって果たされるべき政策課題と失敗に終わった政策の分析。著者がオバマ政権について述べていることは、そのまま菅政権にあてはまりそうだ。子ども手当の哲学と政策効果、事業仕分の欺瞞性、「郵政改革」(脱民営化)についてケインズ・社民主義的立場から解説される。消費税増税と普遍的福祉国家を目標にすべきと説く。小沢路線の政策的正当化にも援用できそうである。2010/10/18

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