ルポ“正社員”の若者たち―就職氷河期世代を追う

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  • サイズ B6判/ページ数 218p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000236775
  • NDC分類 366.021
  • Cコード C0036

出版社内容情報

きついノルマ、長時間・過密労働、やりがいがあっても低賃金……激変する労働環境のもと、非正規雇用の増加と同時に、”正社員”とは名ばかりの、続けていくことが難しい働き方を強いられる若者たちの一群が現れてきている。その中心を成す20~30代の就職氷河期世代に焦点を当て、若者を取り巻く厳しい現実を映し出す。

内容説明

きついノルマ、長時間・過密労働、やりがいがあっても低賃金…激変する労働環境のもと、非正規雇用の増加と同時に、“正社員”とは名ばかりの、続けていくことが難しい働き方を強いられる若者たちの一群が現れてきている。その中心を成す二〇~三〇代の就職氷河期時代世代、彼女ら・彼らに焦点を当て、若者が生きる現実を執拗に描く、渾身のルポルタージュ。

目次

第1章 “正社員”とは名ばかりの実態(やりがいを求めて;二四時間営業の管理;就職をビジネスにするということ;伸びない賃金;“無法地帯”の企業からの脱出)
第2章 若者たちが働く様々な場所をみつめて(SEはどのような働き方をしているのか;企業合併以降の金融業界;コンビニエンスストアの“名ばかり店長”;高齢化社会を支える人たちの現実―介護業界;規制緩和の煽りを受けて―運転手;命を預けられない働き方―看護師;先生と呼ばれてもアルバイト―歯科医)
第3章 模索する若者たち(中国に飛び出す若者たち;地方で働くという選択―富山県の試み)
第4章 若者の悲惨な未来

著者等紹介

小林美希[コバヤシミキ]
労働経済ジャーナリスト。1975年茨城県生まれ。明治学院大学中退、神戸大学法学部卒業。株式新聞社、毎日新聞社エコノミスト編集部で記者として働く。2007年2月よりフリーのジャーナリストに。若者の雇用、結婚、出産・育児と就業継続などを中心に取り組む。著書に『ルポ 正社員になりたい―娘・息子の悲惨な職場』(影書房、2007年、日本労働ペンクラブ賞受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モッタ

13
★★★★☆ 非正規社員だけでなく、正規社員の労働環境がひどい。2012/09/01

ネクロス

9
正社員として就職しても夢の見えない社会。これを是としてきた流れがある。では、度のように変えて行こうか。それを考えられた。今銀行のオペレータを行ってるが、誰が何を行ったか、をかしかする仕組みは出来上がってる。同時に誰でもできる仕事になってるのは事実だが。2014/02/10

Gou

5
今の仕事の方が、まだマシなのかどうか、悩む・・・・。2013/11/14

Jagrass03

5
数年ぶりに再読。本気で名著だと思う。著者の怒りと憤りに満ちたルポルタージュは一度読むだけじゃ申し訳なくなる。登場人物は何度も転職できたりする(私と比べれば明らかに)有能な人が多いけど、逆に言えば有能でも、「非正規雇用で貧困の果てに死ぬ」という未来に「正規雇用で過労死するか」という選択が加わっただけの人生しか送れない事を示していると思った。身に迫る恐怖に震えながら読んだが、208ページの小気味良い記述でようやく顔を上げられた。2012/02/05

yamayuuri

5
非正規労働者が正規労働者になれば幸せになれるのか?答えはノーだった。1日16時間労働、土日出勤、月200時間サービス残業の私より酷い事例がたくさん。仕事を真面目にやりたい気持ちも、結婚したい気持ちも、親孝行したい気持ちもある。なのに出来ない。これを単に「若者情けない」で片付けると、その若者の子どもたちの時代はさらにとんでもないことになるでしょう。2010/04/19

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