生命の政治学―福祉国家・エコロジー・生命倫理

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  • サイズ B6判/ページ数 277p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000236362
  • NDC分類 364
  • Cコード C0036

出版社内容情報

「生命」とは何か.従来,個々バラバラに論じられてきた,福祉国家・社会保障,環境政策・政治,生命科学・倫理における生命観を社会システムという観点から統合的に考察.人間理解の新しい視点を提示し,あるべき社会のあり方を構想.

内容説明

人間の「生命」に本質的に関わる問題領域でありながら、これまで、福祉国家~社会保障、エコロジー~環境政策/政治、生命倫理~生命科学の3つの領域は、アカデミズムの強固な縦割り性と専門分化のゆえに、個別ばらばらに論じられるのみで相互に関連付けられて議論されることはなかった。本書は、これら3つの問題領域を横断的に論じ、トータルに理解することを可能にする統合的なパースペクティブを提示する。

目次

第1部 社会システム(生命科学の政治学―「生命倫理」を超えて;エコロジーと福祉国家―比較福祉・環境政策のために;福祉国家の接近と多様化―「持続可能な福祉国家/福祉社会」へ)
第2部 ケア/生命(ケアをめぐるクロス・オーバー―サイエンスとケアの接点;自然のスピリチュアリティ―エコロジーの再定義)
第3部 生命の政治学(生命の政治学のために;定常型社会へ)

著者等紹介

広井良典[ヒロイヨシノリ]
千葉大学法経学部教授。専攻は医療経済・社会保障論、科学哲学。1961年生まれ。東京大学教養学部卒業(科学史科学哲学専攻)。同大学院総合文化研究科修士課程修了。1986年から96年にかけて厚生省勤務。この間、米国MIT大学院留学。1996年千葉大学法経学部助教授。2003年より現職。著書に、『日本の社会保障』(エコノミスト賞受賞)(岩波新書)、『アメリカの医療政策と日本』(吉村賞受賞)など
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感想・レビュー

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ミツキ

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著者の思想を概観するのに適した一冊。日本の学問における縦割りに苦言を呈しているのが面白い。あとがきに「“楽しさ”とともに書くことができた」とあるが、なるほど確かに先の苦言含め、広井の伝えたいことが詰まっている。だがそのぶん大味になっている感もある。広井は定常化社会、つまりある意味「ゼロ成長」を唱えるが「成長」の扱いが雑に見られる。ゼロ成長は昨日と今日の自分が変わらない印象をもたせるが、私はそれに不満を覚える。広井は一方で質が変化するのだという。それは「成長」と異なるのか。質の経済成長という考えならどうか。2014/12/14

よこづな

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社会民主主義。時間の消費。遠藤周作。虚無ではなく無。2010/12/30

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