自壊社会からの脱却―もう一つの日本への構想

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  • サイズ B6判/ページ数 224,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000234849
  • NDC分類 304
  • Cコード C0036

出版社内容情報

貧困と格差の拡大で閉塞感とシニシズムが社会に巣くっている。崩壊しつつある社会システムをどう作り直せばよいのか。神野直彦と宮本太郎が,水野和夫,植田和弘,駒村康平,濱口桂一郎,阿部彩,広田照幸,高端正幸という,各分野の第一人者とともに問題解決のシナリオを提案する。次の時代のための具体的な青写真。

内容説明

いま、グローバル化と格差・貧困の拡大が進む日本社会のいたるところで、先行きの見えない不安と閉塞感が広がり、政治や行政への不信と諦めが人々の間に巣くっている。「次の時代」への青写真―壊れつつある社会システムから脱却するための、地の足の着いたトータルな構想―が今ほど求められている時はないだろう。金融・経済、環境、社会保障、雇用、福祉、教育、財政など、各分野の最前線で活躍する9人の論者が分野の垣根を越えて共同執筆する本書は、各領域の相互連関に目を向けながらこれからの課題解決の方向性を指し示す、問題提起と提言の書である。

目次

はじめに 「自壊社会」の構造と希望のヴィジョン
第1章 新しい世界秩序・国際協調体制
第2章 環境保全型発展の経済性
第3章 社会保障システムの再構築
第4章 「ジョブ型正社員」という可能性
第5章 ユニバーサル・デザイン社会の提案
第6章 学校の役割を再考する
第7章 反「小さな政府」論のその先へ
おわりに 「自壊社会」を越えて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遠山太郎

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福祉社会派の方々が大集合。宮本太郎大先生がまとめています。「自壊社会からの脱却」とは? 制度はリスクに不対応/悪影響/財政拘束/雇用が生活を保障しない。制度間の相互補完性が崩れた。男性稼ぎ主の安定雇用、非正規の家計・社会経験。社会保障ー経済停滞、経済成長ー雇用劣化。行政と社会関係の不信。家計防衛ー財政悪化ー機能不全。つながりの弱まり、世代間連帯。 ◆これに以下もふくめた構想を描く。職業教育、先進国、温暖化。・駒村康平,トリクルダウンからトリクルアップ。 市場経済メカニズムにたいし、社会経済システムの再構築2012/09/19

hwconsa1219

0
様々に行き詰まり、閉塞感、無力感漂う現在の日本社会を、どのようにしたら希望ある社会に変えていけるか、社会保障、雇用、経済、教育などの制度毎にその道の論客が様々に問題解決策を提起したもの。東日本大震災前に発刊された本ですが、単に制度の改廃それだけでは解決策とはなりえず、「人と人との繋がり」こそが基礎部分として大事なんだろうな、と思わされました。2012/03/06

シマシマ

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某雑誌で紹介された水野和夫氏の本が読みたくて図書館で検索して出会った本です。 各分野の研究者がその領域から、日本社会の現状と将来を分析した本で、 とても興味深い本でしたが、難しくなかなか頭に入ってこない為、声をだして(音読)読みました。2011/10/25

mazu

0
神野さんの本を読んでるが、これを読みこなすには知識不足。もう少し勉強してから再読したい。2011/05/01

菜の花

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めっちゃ前に講義で読んだ2021/02/25

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