出版社内容情報
イギリスはおいしい。日本はもっとおいしい。
食通で知られるリンボウ先生が、書誌学、国文学の知識を総動員して、旬の食材と料理について底知れぬ薀蓄を傾ける食物文化史。教養あふれる知見の合間合間に料理法の今昔が、食いしん坊ならではの熱心さで書きこまれ、俎上に載せられる料理の逐一によだれが湧出。食欲と知識欲を刺激する、秋の読書に格好の一冊。
内容説明
在宅している限りみずから厨房に立つという料理通のリンボウ先生が、文献学、国文学の知識を総動員して旬の食材と料理について縦横に語る比類なき食物文化史。
目次
春の巻(蕗の薹、土筆、菜の花;春の餅;筍を食う快楽;桜鯛のころ)
夏の巻(鰹は毒魚?;梅の八徳;雲丹、海胆、霊贏子;アイスクリームの恍惚)
秋の巻(秋茄子喰ふべし;蕎麦、よろしいなあ;サンマ苦いか;月に里芋;くさびらくさぐさ)
冬の巻(牡蠣よ、おまえは;ナマコの孤独;クリスマスディナーというもの;つくづくとしじみ;やっぱり最後は米の飯)
著者等紹介
林望[ハヤシノゾム]
1949年東京生まれ。作家、書誌学者。慶應義塾大学文学部国文科卒業。同大大学院博士課程修了。専門は書誌学、国文学、ケンブリッジ大学客員教授、東京藝術大学助教授等を歴任。『イギリスはおいしい』で日本エッセイスト・クラブ賞、『ケンブリッジ大学所蔵和漢古書総合目録』で国際交流奨励賞、『林望のイギリス観察辞典』で講談社エッセイ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。