情報戦争―9・11以降のアメリカにおけるプロパガンダ

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  • サイズ B6判/ページ数 209,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000234016
  • NDC分類 312.53
  • Cコード C0036

内容説明

「対テロ戦争」は「情報戦争」だ―。USIA(米国文化情報局)や国務省に勤務した経験をもち、いわば「内側から」米国の広報政策に接していた著者が、現代プロパガンダによる大衆動員のメカニズムを暴き出す。第一次大戦から冷戦に至るまでの歴代政権、とりわけ現ブッシュ政権が、いかにして国民を「戦争」に駆り立てていったか。息を呑む最新かつ衝撃的レポート。

目次

1 9・11以降の世論とメディア(真実とその帰結;精神の「魔の三角水域」―プロパガンダ、テロリズム、そしてメディア;メディアの癒着と「第四帝国」の誕生)
2 アメリカの宣伝政策史と現代(はじめにジョージありき;ハリーがジョージに出会ったとき―情報戦争の過去と現在;「なぜ私は書くのか」vs「なぜわれわれは戦うのか」;次なる戦争の世論統制―恐怖への自由と思考からの自由)
3 対テロ戦争と情報戦争(マーケティングの女王シャーロット・ビアーズ;究極の3フィート;孤独な反逆者の神話;アンクル・サムと「アラブの街頭」;市民・大学・出版人;ブッシュ・ドクトリン―平和への誤った道標)

著者等紹介

スノー,ナンシー[スノー,ナンシー][Snow,Nancy]
カリフォルニア州立大学フラートン校コミュニケーション学部助教授。92年、アメリカン大学より博士号取得(国際関係論)。92年から94年までUSIA(米国文化情報局)ならびに米国国務省に勤務。80年代半ばにはフルブライト留学生として西ドイツに留学した経験を持つ。現在、テレビ・雑誌・新聞・インターネット等を通して、アメリカの外交、プロパガンダ、エンターテインメント、メディア等について活発にコメントを発表している

福間良明[フクマヨシアキ]
1969年熊本市生まれ。同志社大学文学部卒業。出版社勤務を経て、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。京都大学博士(人間・環境学)。現在、香川大学経済学部専任講師。専攻は歴史社会学・ナショナリズム研究。「ラフカディオ・ハーン研究言説における『西洋』『日本』『辺境』の表象とナショナリティ」(『社会学評論』53‐3・2002年・第2回日本社会学会奨励賞受賞)など
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