三三九度―日本的契約の民俗誌

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000230049
  • NDC分類 382.1
  • Cコード C0039

出版社内容情報

日本社会では結婚式,親子盃,襲名盃など,さまざまな儀式で盃事が行われた.ひとつの盃を当事者と参列者で回し,約束事を固め,生涯を契る儀式.ムラ社会からテキヤ・ヤクザの襲名儀礼まで,日本的契約の伝統をさぐる.

内容説明

酒と盃は、契約の場には必須である。日本社会ではかつてさまざまな儀式で盃事が行われていた。結婚式の「三三九度」にはじまり「親子盃」「兄弟盃」「襲名盃」など、ひとつの盃を当事者と参列者で回し、約束事を固めるそのスタイルは、無形ながら拘束性を持つ契約事であり、生涯を契る儀式である。ムラ社会の盃事から、テキヤ・ヤクザ世界の襲名儀礼に到るまで、日本的契約の伝統をさぐる。

目次

序章 吉備高原上の祭礼
1章 輪島・「お当渡し」の盃
2章 テキヤ社会における盃事
3章 親子盃と兄弟盃
4章 祝言での女夫盃
終章 日本文化としての「盃事」

著者等紹介

神崎宣武[カンザキノリタケ]
1944年、岡山県生まれ。民俗学者。旅の文化研究所所長。武蔵野美術大学で宮本常一に師事し、卒業後は国内外の民俗調査に従事する。また故郷の美星町では、家業の神主を務める
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感想・レビュー

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ゆん

0
近所の古本屋で購入しました。祭事や婚姻の場で伝えられてきた盃を交わす儀式について、民俗学的な視点を交えて述べています。特に地域の祭事やテキヤ社会に関する章は、著者が実際に見聞きした話を軸に進むため、場の静けさやしっとりとした温度を感じました。専門に学んでいるわけではないので、記述の真贋や調査手法の良し悪しは私には評価できません。ただ三三九度に限らず、古くから伝わる儀式にどんな願いが込められ、どういう意味で行われてきたのか意識するようにしたいと思えたので、その一点だけでも読んだ価値があったなと思います。2021/11/14

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