出版社内容情報
民俗学・歴史学という各々の専門分野からの越境を厭わず、知力をふり絞り、引き裂かれながら現実に向き合う二人。同時代を生きてあることの歓びを感じながら、言葉を揉み、解し、思索を交わした、二〇一九年から二〇年にかけての往復書簡を、銀板写真(ダゲレオタイプ)とともに書籍化。この期に及んでなおも言葉の力を信じて。
内容説明
民俗学・歴史学という各々の専門分野からの越境を厭わず、知力をふり絞り、引き裂かれながら現実に向き合う二人。同時代をともに生きてあることの歓びを感じながら、言葉を揉み、解し、思索を交わした、2019年から2020年にかけての18通の手紙を、銀板写真とともに書籍化。
目次
それでもなお言葉の力を
深い海の底から
標準語との距離感について
俺の人生を聞きにきたのか
土壌と人間
汚れた土のゆくえ
引き裂かれつづける
異形の場所からモノへ
泥の歴史学
傷を記憶すること
あとには戻れないならば
見えない政治に抗うために
こぼれるということ
原発とキツネが対峙するとき
もののけのたぐい
それはだれのものか、と問う声がする
次の世代、子孫のために
撤退の時代だから、そこに駒を置く
著者等紹介
赤坂憲雄[アカサカノリオ]
1953年、東京都生まれ。専門は民俗学・日本文化論。学習院大学教授。『岡本太郎の見た日本』(岩波書店)でドゥマゴ文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞
藤原辰史[フジハラタツシ]
1976年、北海道生まれ、島根県出身。専門は農業史。京都大学人文科学研究所准教授。『ナチスのキッチン』(水声社、のちに決定版=共和国)で河合隼雄学芸賞を、『分解の哲学』(青土社)でサントリー学芸賞を受賞
新井卓[アライタカシ]
1978年、神奈川県生まれ。アーティスト・映画作家。ダゲレオタイプ(銀板写真)の技法で写真を撮る。2016年に第41回木村伊兵衛写真賞を、2018年に映像詩『オシラ鏡』で第72回サレルノ国際映画祭短編映画部門最高賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アキ
ネギっ子gen
けんとまん1007
ゆう
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン