出版社内容情報
われわれの思考を拘束する公/私というパラダイムは,いかなる歴史過程のなかで形成されてきたのか.リベラリズムを支配してきた,この二分法は,果たして自明のものなのか.起源の神話を徹底的に解体し,その呪縛を解く.
内容説明
われわれの思考を拘束する公/私というパラダイムは、いかなる歴史過程のなかで形成されてきたのか。リベラリズムを支配してきた、この二分法は、果たして自明のものであるのか。公/私の近代的な構想を構成する要素の個別性と多様性を系譜学的に辿り直すことで、起源の神話を徹底的に解体し、その呪縛を解く。リベラリズムに対する根源的な批判と善をめぐる構想。
目次
第1章 序論
第2章 恥知らずと公共世界―アゴラで自慰するディオゲネス
第3章 レス・プブリカ―ルビコン川で決断するカエサル
第4章 霊的なものと私的なもの―アウグスティヌスの内なる隠れ家
第5章 リベラリズム―リベラルな公共善と近代の境涯
第6章 結論
著者等紹介
ゴイス,レイモンド[ゴイス,レイモンド][Geuss,Raymond]
1946年生まれ。ケンブリッジ大学の哲学のReader
山岡龍一[ヤマオカリュウイチ]
1963年生まれ。国際基督教大学教養学部卒。ロンドン大学(LSE)博士課程修了(PhD取得)。現在、放送大学助教授
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