内容説明
被爆六〇年の現在も、原爆が人間に何をもたらしたかは決して自明ではない。心の傷、体の傷、不安、…。多くの苦しみを背負って被爆者はどう生きてきたか。反原爆の思想とはどんな特質を有していたか。一万三千人分の「原爆被害者調査」(日本被団協、一九八五年)を手がかりにして被爆者の生の軌跡を解明した渾身の労作。
目次
第1部 「あの日」(心の傷)
第2部 「それから」(体の傷;不安)
第3部 生きる(“原爆”にあらがう;戦なき世を―むすびに代えて)
著者等紹介
浜谷正晴[ハマタニマサハル]
1946年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科教授。専攻=社会調査論。原爆体験の全体像の実証的再構成を目指す
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