99歳精神科医の挑戦―好奇心と正義感

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  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000225434
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

内容説明

パソコン5台を駆使してインターネットと日々旺盛な執筆活動―1世紀を生き抜き、高齢時代の最先端を行く“いきいき老人”の、驚異の人生と現代日本への洞察。

目次

旅立ち
追憶―風土と人生
自由の大地―松本高校から東大医学部へ
人生模様―石田昇と蘆原将軍
大自然の片隅―伊豆大島藤倉学園、そして北大へ
勝利なき戦い―十五年戦争と精神障害者の受難
忘れじの面影―伊藤千代子の青春と治安維持法
未知との遭遇―宗教妄想者「璽光尊」
間違えられた男―帝銀事件、精神鑑定と自白の信憑性
人間の絆―精神医療とサムライ達の誇り高き情熱
生きる情熱―精神障害者が人間らしく生きること
昨日・今日・明日―二十一世紀への処方箋

著者等紹介

秋元波留夫[アキモトハルオ]
1906年生まれ。精神科医。東京帝国大学医学部卒業。金沢医科大学(金沢大学医学部)教授、東大医学部教授、国立武蔵療養所(現国立精神神経センター)所長、都立松沢病院院長などを歴任。現在、日本精神衛生会会長、日本精神保健福祉政策学会会長、社会福祉法人ときわ会、あけぼの福祉会、きょうされんの各理事長を、またきょうされん(旧共同作業所全国連絡会)顧問、金沢医科大学客員教授を務める

上田敏[ウエダサトシ]
1932年生まれ。リハビリテーション医学の権威として知られる。東京大学医学部教授、帝京大学教授を経て、日本社会事業大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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gtn

10
東大医学部時代、たまたま神田の古本屋で手にした石田昇著「新撰精神病学」により、著者の人生が変わる。その書には、精神病はいかなる天才も迷妄なる一肉塊に変わらしめるとあり、その原因を解き明かしたいと志す著者。その後、留学中統合失調症を発症して同僚を射殺し、松沢病院に入院した石田氏に、主治医として対面を果たそうとは。その時既に石田氏は精神荒廃し、氏の言う通り「一肉塊」となっていたようである。こんな凄まじい出会いがあれば、九十九になっても真理探究するのは当然だろう。2020/01/19

石橋

0
精神科医の自伝5冊目。だんだん現代的になってきた。東大医学部闘争に対する温度差が面白い。当時金沢大学教授だっただけに、璽光尊事件について詳しい。翌日に「目が覚めたような」双葉山に会ったとは貴重だ。しかしほんと元気だなこの人。2016/12/13

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