近代日本の宗教言説とその系譜―宗教・国家・神道

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  • サイズ A5判/ページ数 333p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000225250
  • NDC分類 162.1
  • Cコード C3014

出版社内容情報

日本において,「宗教」概念はどのように誕生したのか.「宗教」の侵入によって,従来の心性構造はいかに変貌し,いかなる言説の空間が開かれたのか.幕末から明治30年代まで,日本における「宗教」をめぐる言説の命運.

内容説明

日本において、「宗教」概念はどのように誕生したのか。「宗教」という視座によって、従来の心性構造はいかに変貌し、いかなる言説の空間が開かれたのか。「宗教」概念が導入された幕末、「政教分離」の成立した明治二〇年代、そして「宗教学」が構築された明治三〇年代に焦点をあて、近代日本における「宗教」の命運をたどる。

目次

宗教概念および宗教学の成立をめぐる研究概況
第1部 宗教概念の形成と近代的学知(近代における「宗教」概念の形成過程―開国から宗教学の登場まで;明治二〇年代の宗教・哲学論―井上哲次郎の「比較宗教及東洋哲学」講義;国家神道をめぐる覚書)
第2部 宗教学の成立(宗教学的言説の位相―姉崎正治論;姉崎正治における国家と宗教―西洋体験とナショナリズム;宗教学と宗教研究)
第3部 神道学の成立(近代神道学の成立―田中義能論;近代神道から近代神道学へ―東大神道研究室旧蔵書を手掛かりに;宮地直一の神社史―『熊野三山の史的研究』について)
歴史研究の可能性

著者等紹介

磯前順一[イソマエジュンイチ]
1961年生。宗教・歴史研究。東京大学人文科学研究科博士課程中退。国際日本文化研究センター准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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