虚誕―警察につくられた桶川ストーカー殺人事件

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  • サイズ B6判/ページ数 231,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000225229
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

桶川ストーカー殺人事件は,まさに警察によってつくられた事件であった.事件から3年,国家賠償を求める被害者遺族への警察の信じられない反論と攻撃を乗り越え,娘のために闘い続けた遺族の記録.はたして市民は権力と闘えるのか?

内容説明

1999年に起きた桶川ストーカー殺人事件は、まさに警察によってつくられた事件であった。本書は、事件から3年、国家賠償を求める被害者遺族への警察の信じられない反論と攻撃、そして家族崩壊の危機、近隣との対立などを乗り越え、愛娘のために闘い続けた遺族の記録である。権力の本質、被害者の実態、権力とメディアと被害者の関係のあり方を問う。はたして市民は権力と戦えるのか。

目次

第1章 遺言が示唆した真実
第2章 エスカレートした殺意
第3章 開き直りの応訴
第4章 被害回復の代償
第5章 歪む刑事法廷
第6章 判決までの射程距離

著者等紹介

鳥越俊太郎[トリゴエシュンタロウ]
1940年生まれ。福岡県出身。京都大学文学部卒業後、毎日新聞大阪・東京本社社会部、テヘラン特派員、『サンデー毎日』編集長を経て、89年より「ザ・スクープ」のキャスターに。現在「スーパーモーニング」(テレビ朝日)にレギュラーコメンテーターとして出演。桶川女子大生ストーカー殺人事件の報道姿勢が評価され、2000年、「日本記者クラブ賞」を受賞

小林ゆうこ[コバヤシユウコ]
北海道出身。国際線客室乗務員から雑誌の契約記者を経てフリーライターに転身。女性誌ほかに芸能、社会文化、女性問題など幅広い分野のルポやインタビュー記事を執筆
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょこちん

11
★★☆☆☆ 訴状などの文章が多くてなんだか・・・2018/10/15

Midori Nozawa

8
図書館の貸し出し期限を迎えて、延長を願い出て読み終えました。(裁判のこまかな調書の部分など少々飛ばし読みもありますが)今も記憶に新しい事件の全容をある程度理解することができました。国家と警察、二ツの権力に対する闘いは大変だったと思います。両親の娘に対する愛情がその闘いを最後まで頑張らせたのだと思います。今も変わらぬお役所の隠ぺい体質、文書捏造、改ざんなどは自分に降りかからなければみて見ぬふり。当事者は縦社会の中で自分を無にして命令に従うしかないのでしょうか?不正、不実への怒りが込み上げる。2019/03/22

しんすけ

6
桶川ストーカー事件がストーカー規正法の起因になったことは三十歳以上の大半は記憶しているだろう。この事件は警察の職業意識低下が齎したものだったことが、今では常識になっている。しかし、法制定以後に警察の職業意識は向上しただろうか。そのようには全く観えない。警察組織を守るために事実を隠蔽する体質には全く変化はない。ストーカー規正法に対しても警察は「捜査する時間も余力もない」という態度を未だ崩していないのだ。2016/09/22

paxomnibus

2
警官達の女性蔑視が被害者女性の訴えを真摯に受け止めなかった原因だろうと書かれていてスッキリした。告訴状を書き換える等の隠蔽行為は自分達の無能と怠慢を隠したいという、つまり面子を守りたいという思いからだろう。殺害実行犯の「刺すと言ったからには刺さねば」という思い込みも自分の面子を保つためだから、根っこは同じだ。彼女は「有害な男らしさ」によって二重に命を奪われたと言っても過言ではない。それにしても『翔んで埼玉』で池袋と埼玉の距離感が知れてて助かった。犯人達は所有のヘルスで警官達を格安で遊ばせてたに違いないわ。2022/07/27

りっちー

2
都知事選挙の前に読み始めたのですが、知事選のドタバタですっかり興味を失いました。途中までは読みましたが、色あせてしまい通読できませんでした。2016/12/04

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