出版社内容情報
食生活の急変,日常化する心身疲労,広まる生活習慣病,地域社会や家族関係の変貌,独居老人の増加….実情を綿密に取材しつつ,先人たちによる食や医での地道な積み重ね,現状をより良くするための多様な実践も併せて紹介する.
内容説明
いま沖縄で、男性の平均寿命の順位が急落している。「長寿の島」、「癒しの島」に何が起きているのだろうか。食生活の急変、地域医療の変容、日常化する心身疲労、生活習慣病、そして急激な高齢化、家族関係の変貌、一人暮らしの増加…。そのなかにあって、「長寿」をかつてどのように獲得してきたかを、地域医療や生活習慣を通じて見直すこともはじまっている。各々の実情を綿密に取材しつつ、試行錯誤をくりかえしながらも問題解決への道を実践しはじめた声も併せて紹介する。高齢社会の今、全国各地で必読の本。
目次
第1章 食は、いま
第2章 生活習慣の変化
第3章 本当に癒しの島か
第4章 ゼロからの復興
第5章 お年寄りは幸せ?
第6章 新しい生き方
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
二人娘の父
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2004年発刊。基は前年1年間沖縄タイムスで連載された特集記事。沖縄が長寿県ランキングの上位から転落したのは2000年だそうだ。復帰から約30年が経ち、食生活も一気に日米の影響を受けて変化したこと、さらに沖縄の医療環境なども取材して、「長寿の島」という評価が一面的であることを明らかにしている。私の管見の範囲でも、沖縄の食生活は貧困と密接に関係があるように思う。カロリー摂取と同時に炭水化物の摂取も多い。沖縄の伝統的な家庭料理の本格的な再興が求められているのだろう。それは内地の私の食生活にも当てはまる。2022/01/28
塩子二号
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勉学のため読みました。少し古いですが新しい知識が増えた。