出版社内容情報
一念発起,英字新聞やペーパーバックを読み始めてはみるけれど,結局わかったような,わからないような,これでいいのかな?-そんな貴方が読者です.英語の裏の裏まで驚くほどはっきり見えてくる,本物のセンスを磨く本.
内容説明
一念発起、英字新聞やペーパーバックを読み始めてはみるけれど、結局わかったような、わからないような、これでいいのかな?―そんなあなたが読者です。手がかりを見逃さず、きちんと細部を読み込めば、書き手の心理が、論理の流れが、びっくりするほど見えてきます。英語の裏の裏を読む、本物のセンスを磨く本。
目次
第1部 コンテクストを手がかりに読む(訳語は常に創造するもの;文法知識を活用する;「常識」を柔軟に用いる;文と文のつながり)
第2部 文体と内容を味読する(新聞記事を読む;高級週刊誌を読む;エッセイを読む;評論を読む ほか)
著者等紹介
行方昭夫[ナメカタアキオ]
1931年生。東京大学教養学部イギリス科卒業後、同学部教授、東洋学園大学学長を経て、現在東京大学名誉教授。専攻は英文学
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
17
行方先生の英語長文の読み方です。第1部では文法知識の使用法や常識をうまく使ったりすることでのテクニカルな解説です。第2部は実践編という事で、新聞、週刊誌、エッセイ、評論、伝記など幅広い分野から選んだ例文での解説です。大学初級用、あるいは社会人でもいいのでしょうが、高校生でも非常に役に立つと思います。2014/06/27
Tomomi
0
上級者向け英語本を探している人に勧める。欧米圏に住んだことがあって現地の文化や歴史にも触れたことがあればなお面白いと思う。様々な文章の一部を引いて訳を付け細かく解説している。ただの直訳でもなく、誤訳し易いイディオムなどに注意しながら背景を読み込み、著者の意図をくんだ読みやすい日本語訳を引き出す。2017/10/31
ELW
0
onlyとyouに驚かされるところ大だった。惚れ惚れしますね。Breadwinnerは大学の語学でやらされた記憶が蘇ってきたが、当時はここまでの深さは分からなかった。しかし、なぜこんな表現を選ぶんだろうと解釈を試行錯誤させるのは、 興味を惹くためとはいえ、すっきりしないときがアマチュア の僕には残りますね。そうそう、抽出話法は記憶にないな。マーク・ピーターセンからは冠詞と使役動詞を学んだが、この本、仕上げの入り口くらいにとてもいい。2021/05/26