出版社内容情報
人は生きていく上で誰でも必ず医療と関わりをもつ。少子・高齢化が進む今こそ知っておきたい医療のしくみを、経済学の観点からやさしく解説。患者、医師、看護師はもちろんのこと、ヘルスケア産業、医療行政に携わる人に必携の一冊。
内容説明
日本の医療制度について、患者や病院の行動、医療の地域圏、国の医療政策のそれぞれに着目してやさしく解説し、より良い医療を実現するための方向性を提起する。表・グラフ多数。
目次
第1部 医療経済学とは(医療経済学とは;患者と病院の医療経済学;地域レベルの医療経済学;国レベルの医療経済学)
第2部 医療を支えるしくみ(医療保険のしくみ;医療と金融)
第3部 展望(より良い医療のために)
著者等紹介
牛越博文[ウシコシヒロフミ]
1962年生まれ。1987年、日本生命保険相互会社に入社。財務部、国際企画部を経て、フランクフルト、ウィーン、ロンドン駐在。帰国後、ニッセイ基礎研究所でマクロ経済調査等を行う。日本生命退社後、医療経済研究機構(厚生労働省所管)に勤務し(主任研究員)、厚労省中医協の調査研究業務(診療報酬関連)に携わる。現在は医療系シンクタンク勤務。日本医療・病院管理学会会員、日本保険学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちうの
0
記述が冗長な感じはしたがミクロとマクロの両方から書いてくれていて良かった。マクロの方が門外漢にはとっつきにくく感じる。 診療報酬制度は情報の非対称性に対して「価格に関する情報の不足」「患者にとっての適合性に関する情報の不足」を補う役割を持つ点、民間保険会社による予防医療の推進が日本では少ない点の指摘が自分にとっては新鮮だった。 2016/03/11
たろやま
0
経済学というか、経営と保険金融みたいな話だった。著者が生命保険の人みたいなので、そういう偏りはありそう。どうでもいいけど、こういう保険とかそういう界隈の人が思う「よりよい医療」ってのがどんなものなのか、ベッドサイドの人たちは認識しとくべきかなと思っている。2011/08/19