出版社内容情報
市民の立場から発言し続けた作家、小田実。二〇〇一年から〇二年の慶応大学における連続講義「現代思想」で語り下ろされた氏の”生きるための哲学”を一冊に編む。詳細な編者註や著者目録を付して読みやすく構成。
内容説明
終生、市民の立場から発言し行動した作家、小田実。本書は、氏が大学生を相手に行なった貴重な連続講義の記録である。9・11以後の危機的な世界情勢や進行中の戦争を、世界史的にどう捉えるべきか。隣国との関係をどう構築するか。最先端技術や地方自治、社会の根本である経済はいかにあるべきか。「市民」として考え、発言し、行動するためのいわば血の通った哲学を、編者による詳しい註と解説を付してわかりやすく提示する。
目次
1 世界をどう捉えるか
2 人間のための科学技術
3 戦争主義と平和主義
4 地方自治と市民の政策
5 世界史のなかの日韓関係
6 市民の経済と文化
1 ベトナム戦争と戦後世界
2 アジアを見る目
著者等紹介
小田実[オダマコト]
1932年大阪生まれ。作家。東京大学大学院在学中にハーバード大学留学。世界各地を旅して綴ったエッセイ『何でも見てやろう』がベストセラーに。「ベトナムに平和を!市民連合(ベ平連)」など様々な市民運動を組織し、その中心として活躍。2007年7月30日死去
飯田裕康[イイダヒロヤス]
1937年生まれ。慶應義塾大学経済学部教授を経て、同大学名誉教授。経済学史。金融論
高草木光一[タカクサギコウイチ]
1956年生まれ。慶應義塾大学経済学部教授。社会思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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