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ああ、ヨーロッパ

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  • サイズ B6判/ページ数 290p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000220637
  • NDC分類 312.3
  • Cコード C0010

出版社内容情報

グローバルなメディア社会のもとでの国境を越えた政治的公共圏の形成をめざし、熟議の民主主義の理論的モデルを構想する。外相(当時)との討論会報告、デリダやローティ、ドゥウォーキンら現代の知的巨人を描く「ポートレート」等を加えた最新論集。

内容説明

グローバルなメディア社会における知識人の責任や新聞の役割とは?経済危機と文化衝突に苦しむヨーロッパを見据えながら国境を越える熟議の民主主義理論を構想する。

目次

第1部 ポートレート(ドイツ連邦共和国草創期のヘルマン・ヘラー―ヴォルフガング・アーベントロート生誕百年を記念して;リチャード・ローティ―デフレ化のショックに魅せられて;「アメリカを、そしてそのたくましいデモクラシーを定義する」―リチャード・ローティを偲んで;凛理的問題にどう答えるべきか―デリダと宗教;一線を画したデリダへ―最後の挨拶;ロナルド・ドゥウォーキン―法学者サークルの孤高の人)
第2部 ああ、ヨーロッパよ(知識人の役割とヨーロッパ―重要性を感じ取るアヴァンギャルド的感覚;「ポスト世俗化」社会の意味するところ;行き詰まったヨーロッパ統合―段差をつけた統合に向けて)
第3部 公共圏における理性のあり方(メディア、マーケット、消費者―しっかりした新聞は政治的公共圏の背景である;民主主義と認識―経験的研究と規範理論;われわれにはヨーロッパが必要だ―新たな頑迷。共通の未来はどうでもよくなってしまったのか?)

著者等紹介

三島憲一[ミシマケンイチ]
東京経済大学教授。ドイツ思想

鈴木直[スズキタダシ]
東京経済大学教授。ドイツ思想

大貫敦子[オオヌキアツコ]
学習院大学教授。ドイツ文学・文化理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メルセ・ひすい

3
14-60 グローバル化した現代社会にあっては、国家の枠を越えた政治機構と、これを支える意思決定の基盤としてのトランスナショナルな政治的公共圏の形成が不可欠!産声をアゲタ統合は長い葛藤からの産物ではあるが、当初意外性を言われるほど成功かに見えた。シカシ、域内の各国の政治思惑、大不況、虚偽財政報告等々、崩壊の瀬戸際にある。グローバルなメディア社会のもとでの国境を越えた政治的公共圏の形成をめざし、熟議の民主主義の理論的モデルを構想する。外相との討論会報告、デリダら現代の知的巨人ポートレート2011/02/06

taming_sfc

1
ユルゲン・ハーバーマスの著書の日本語版翻訳(2010年第1刷)。第二部「ああ、ヨーロッパよ」および第三部「公共圏における理性のあり方」に関心があって書店にて衝動買いしたが、実際に興味深かったのは第一部「ポートレート」であり、ここではハーバーマスによるヘルマン・ヘラー、リチャード・ローティ、ジャック・デリダ、ロナルド・ドゥウォーキンに対する評論となっている。政治哲学の巨人による巨人達への批評という贅沢が、一冊に詰まっている。2013/06/10

koji

0
真のヨーロッパ統合を念頭に、政治的公共圏におけるメディア・システムのコミュニケーション、熟議の民主主義の実現可能性を論じた11章が主題ですが、それ以外も刺激的な文章が並んでおり、箴言(アフォーリズム)集としても読み応えがあります。2011/03/29

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