出版社内容情報
イラク戦争のすべての犠牲者に捧ぐ。
「あたしがあなたにいったい、何をしたんですかって聞いてみたいです。」「ブッシュ大統領に会ったら、何を聞きたいか?」という著者の問いに、イラク人少女マルワはそう答えた。イラク戦争のために運命を狂わせたアメリカ人少年アンディと、イラク人少女マルワの物語。
内容説明
「子どもひとりの命は、世界中の国家指導者の戦功より重い」間違った目的のために始められた間違った戦争の、本書は怒りに満ちた告発である。人間の命を軽んじる権力者たちの外交、はき違えられた自由による侵略および予防戦争の“栄光”。つねに犠牲となるのはいったい誰か、著者は怒りといとおしみをこめて、戦争に生きる二人の子どもの姿を描き出す。
目次
二〇〇一年九月十一日
アンディの日々
マルワの日々
アンディ―開戦まで
マルワ―開戦まで
アンディ―戦場へ
マルワ―開戦の日
アンディ―二〇〇三年四月七日
マルワ―二〇〇三年四月七日
アンディ―帰郷
マルワ―アスラーはどこ?
アンディ―母ノーマの闘い
マルワ―夢へ
著者等紹介
トーデンヘーファー,ユルゲン[トーデンヘーファー,ユルゲン][Todenh¨ofer,J¨urgen]
1940年生まれ。ほぼ20年間にわたり、ドイツ最大の保守政党キリスト教民主同盟(CDU)において、開発および軍縮政策のスポークスマンを務める。現在、ドイツのメディアコンツェルン「ブルダ」を率いる
平野卿子[ヒラノキョウコ]
翻訳家。お茶の水女子大学卒業後、ドイツのテュービンゲン大学留学。主な訳書に『キャプテン・ブルーベアの13と1/2の人生』(2006年レッシング・ドイツ連邦共和国翻訳賞受賞・河出書房新社)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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