岩波講座 哲学〈1〉いま“哲学する”ことへ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 299p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000112611
  • NDC分類 108
  • Cコード C0310

内容説明

「日本の哲学」の顔が見えてきた。他者と共に現実の大地に立つ、思考の条件を問い、日本から発信しうる思想を、理性の臨界に探る。編集委員12人による問題作。

目次

1 理性/ロゴスの再生(名づける、喩える、書き換える;理性と非理性;科学のナラトロジー―「物語り的因果性」をめぐって;技術への問い―技術の創造性と日本の近代化)
2 日本語で哲学すること(「見る」と「見える」―日本語から哲学へ;日本発の哲学―その可能性をめぐって)
3 他者・あいだ・公共性(他性と超越―“他なるもの”への問い;あいだ哲学論考;公共性の哲学と哲学の公共性)
4 哲学の現場/現場の哲学(経験批判としての臨床哲学;現場に臨む哲学の可能性;“不条理な苦痛”と「水俣の傷み」―市井三郎と最首悟の“衝突”・覚え書)

著者等紹介

飯田隆[イイダタカシ]
1948年生まれ。専攻、哲学。慶應義塾大学文学部教授

伊藤邦武[イトウクニタケ]
1949年生まれ。専攻、哲学。京都大学大学院文学研究科教授

井上達夫[イノウエタツオ]
1954年生まれ。専攻、法哲学。東京大学大学院法学政治学研究科教授

川本隆史[カワモトタカシ]
1951年生まれ。専攻、社会倫理学。東京大学大学院教育学研究科教授

熊野純彦[クマノスミヒコ]
1958年生まれ。専攻、倫理学。東京大学大学院人文社会系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マウンテンゴリラ

2
哲学とは何か。哲学とは自分の人生にとって何の意味があるか。また、この世の中で本当に確かなこととは何か、あるいはそのように確信できるようなものに出会うことはできるのか。漠然とであるが、また、今更ながらではあるが、そのようなことをもう一度考え直してみようと思い、このシリーズに挑戦することにした。まず第一巻目である本書を読んで感じたことは、体系的な哲学の歴史や思想の分類といった所謂一般教養的な解説とはかなり趣の違うものであるということであった。現在が、人類の存続に関わるといってもよいほどの激動期であり、→(2)2018/01/13

マウンテンゴリラ

1
ほぼ1年前に読んだが、実はその事すらほとんど忘れてしまっていた。左様に印象が薄かったのか、ほとんど理解できていなかったのか。しかし、この時期に哲学的なものに立ち返りたくなるというのは、現在の自分自身、そして、世の中の思考、指向が楽観的にすぎる、ということへの反省であることは間違いないように思う。少なくとも、際限なく発展を遂げるかに見える科学技術が、我々現世人類の便益のみに利用され、他の生命や次世代の人間にまでも危機に陥れるものであれば、人間というものが何故に存在するのか。→(2)2019/01/15

夢牛

0
生きていく上で皆がそれぞれ哲学し、納得して生きていけるようになったら良いですね。 それをするのに多くの哲学者の考え方が役に立つと思います。 そして誰もが自分の考えを当たり前の様に話し、議論する場が社会に必要なのかもしれません。 学問の基礎、生きる上での基礎を考える哲学が必要とされている気がします。2017/06/25

ハニ

0
篠原という人の話がわりかしおもしろかった2010/12/31

shirohai

0
東洋的展開を目指した西洋哲学の再定義. あくまで序論. . 2010/05/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/30405
  • ご注意事項