出版社内容情報
歴史について語ることで,近代はどのような歴史の主体を創りだしてきたのか.「歴史」を構成するフィクショナルな枠組みを問い返し,私たちの過去と現在を語るための,すぐれて現在的な問いを提起する.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ななし
3
少しだけ。なぜ文学は虚構で歴史は正当という考えがあるのか?文学は共同体の歴史から振り落とされてしまった「物語」を再び甦らせることもできる(もちろん、語られない物語の存在が明らかになり、表象の限界と向き合うことだ)。アラブ祈りの文学で筆者が「主人公が浮気をしている描写は必要なのか?」とという問いかけに対し「これがガザの現実だ」と答えたというエピソードがふと思い浮かんだ。物語として甦らせるが決して神話化しないように。ただその物語があったということが留められるように。それはそうと良い本なのに絶版してるのが残念2022/01/21
そーだ
0
借り物。2012/04/28
まっちゃん
0
課題だったから約1日半でさらっと読んだ。 私は世界史がとんでもなく苦手、それにカタカナも苦手なので、消化不良なところがちらほら。 また暇見つけて再読しようかな。2013/09/26