• ポイントキャンペーン

岩波講座 文学〈8〉超越性の文学

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 280p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000112086
  • NDC分類 908
  • Cコード C0390

出版社内容情報

夢,幻想,そして神-日常的な認識の枠を超えた不可思議な存在を描き出すことは,古来変わらず文学の重要なテーマである.人が経験する,論理を超えた世界を,文学はどのような戦略を用いて表現してきたか?

内容説明

幻想文学と宗教文学をあわせて論じるところから、みえてくるものは何か。夢や幻想、超常現象といった装置を手がかりに、「いまここにはない世界」を出現させようと試みるテクストには、「超越性」に迫ろうとする精神の軌跡が息づいている。

目次

夢(エクスタシー体験と宗教文学;「心」の光学―ホフマンの「魔法の眼」について;夢と狂気―ネルヴァルからシュルレアリスムまで ほか)
幻想の文学(江戸小説のシンクレティズム―典拠の秘匿と『八犬伝』;ロシア・ユートピアニズムの詩学)
伝統宗教と文学(文学的想像力論;ドストエフスキーのキリスト教―『カラマーゾフの兄弟』を中心に;二つの預言者讚歌―改宗譚・奇蹟譚とイスラム詩の伝統 ほか)

著者等紹介

沼野充義[ヌマノミツヨシ]
1954年生まれ。専攻、ロシア・東欧文学。所属、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

疑い深い、やくみつるさんも納得。

0
この本の目的は、文学が持っている超越的(超自然的、形而上的)なものと触れ合う力を読者に再発見させることのようだ。  だから、宗教と文学の共通性が描かれたり(川村邦光)、なじみの薄い宗教内の作品を紹介したりする論文(杉田英明)が載っている。  そういうわけで、詩的想像力を刺激される良いカタログだと思う。ただ、それぞれの論者の結論にはそれほど説得力がなかった。 方向性自体は賛同するが、それなら非宗教的な文章や日常的な文言のなかの隠れた宗教性・超越性を指摘する論文のほうがより説得的だったのではという気がする。2015/01/17

parakeet_woman

0
図書館にて借りた。論文集である。野崎論文が面白かった。が、時間なく読破せず返却。気になるものをまたの機会に読んでみようと思う。 それぞれの論文で扱うトピックはバラバラだし全体を貫く大きな軸があるようで無いような印象。テーマ設定は大変興味深いが、もっとトピックにフォーカスをかけてもいいのではないか?と思ったりもした。宗教文学の定義が広く(そう感じた)、薄味であった。2022/09/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/302853
  • ご注意事項