岩波講座 文学〈7〉つくられた自然

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  • サイズ A5判/ページ数 265p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000112079
  • NDC分類 908
  • Cコード C0390

出版社内容情報

我々の生の基底条件である「自然」.人間社会の発展の歴史は,自然を征服し,人工的に造りかえてきた歴史でもある.そこに生じる価値観や美意識の変容に,ロマン派を初め,各時代の文学作品は,どのように対峙してきたのか.

内容説明

我々の目にする「自然」とは、認識の枠組にしたがって再構成された、きわめて人工的なものではないだろうか―日本と西洋の自然描写とロマン主義を核に、文学における「自然」の表象を問う。

目次

「自然」の歴史(日本近代の風景論;江戸の自然;『源氏物語』の自然)
「自然」を描く(自然のテクスト化と脱テクスト化;女としての自然;崇高の一〇年)
「自然」の用法(崇高とピクチャレスク;ペットワースのターナー;「写生」と「歩行」;動物と戦う、動物を食べる)

著者等紹介

富山太佳夫[トミヤマタカオ]
1947年生。英文学。青山学院大学文学部
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