岩波講座 物理の世界 力学〈4〉力学の解ける問題と解けない問題

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 86p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000111041
  • NDC分類 420.8
  • Cコード C3342

内容説明

力学の演習問題にあるような「解ける」問題と、3体問題のような「解けない」問題との質的な違いとはいったいどこにあるのだろうか。ケプラー問題や2次元の調和振動子を例に「解ける」とはどういうことかを明快に解説し、「解けない」問題とその特徴であるカオスについて簡潔にまとめる。そして「解ける」か「解けない」かをどのように判定するのかという、未だ完全には解明されていない研究の最前線を紹介する。

目次

1 ケプラー問題を解く(2体問題とケプラー問題;第1積分と軌道の導出 ほか)
2 解析的に解ける問題―可積分系(2次元の調和振動子;任意の中心力場での質点の運動 ほか)
3 解析的に解けない問題―非可積分系とカオス(ある同次多項式ポテンシャル系の軌道;ポアンカレ写像 ほか)
4 可積分系のリストを目指して―可積分性の必要条件とその周辺(運動方程式から有限の手続きで計算できる量;同次式ポテンシャル系の直線解と変分方程式 ほか)

著者等紹介

吉田春夫[ヨシダハルオ]
1955年生まれ。1977年東京大学理学部天文学科卒業。自然科学研究機構・国立天文台教授(理論研究部)。専門は天体力学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品