岩波講座 世界歴史〈27〉ポスト冷戦から21世紀へ―1980年代

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  • サイズ A5判/ページ数 337p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000108478
  • NDC分類 209
  • Cコード C0322

出版社内容情報

前回の岩波講座「世界歴史」の完結(1971年)以来,歴史学は長足の発展を遂げ,研究者の世代交代が進行しました.また一方で世界の先行きはますます不透明感を濃くし,それだけ新しい世界史像の形成が強く求められています.こうした学界の成果を吸収し,あわせて社会的要望に応えるべく,まったく新たな構成による講座をお届けします.

内容説明

シリーズ最終巻となる本巻では、東西冷戦の終結から始まった新しい世界史の現象と事件の性格を、21世紀への展望のなかに位置づけながら考えている。

目次

構造と展開(ポスト冷戦から21世紀へ―文明論的解釈の試み)
境域と局所(台湾海峡の変容―「アメリカの平和」のディレンマ;中東和平とアラブ・イスラエル関係の変容;アパルトヘイトの終焉)
論点と焦点(天安門事件とソ連解体;「アメリカの世紀」の終わり?;社会主義は20世紀に何を残したのか;民族問題の過去と現在―旧ソ連地域の経験から ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やまやま

11
ウクライナに関する情報を中井和夫氏に求めていて知った本ですが、他の地域の章も大変興味深く読め、意外な「拾い物」でした。一方で、刊行当時にこの書を読んでいたらその結論の出し方に大いに反発もしただろうと思い、結果としてやはり若い頃には事実を知らないことも多いのだなと月並みな結論に至りました。進捗したのはアパルトヘイトの解消や地球環境が議論できる土俵の整備などでしょうか。連邦制は安定的な国家制度を作れるか、という点に関心があったのですが、常に瓦解する要素を含むという見解が昨今の情勢からも妥当に思えました。2022/06/11

ジョンとらぼるた

3
「アパルトヘイトの終焉」「法」という概念を考えた。「法」がデタラメだったら、とても怖ろしい。そして実際にデタラメな「法」が「在った」、「在る」、「成立する見込みがある」ということを認識する必要がある。昨今の日本の状況をみて、私は以下のことを考える。ジャーナリストや政治家はそのデタラメな「法」を阻止する、異議を申し立てその「法」を知らない人に伝える、デタラメな「法」が成立する見込みを削ぐ、ということを主眼とするべきなのではないか、と。もち一国民である私も「法」に無関心はアカン。「法」とは「権力」だ。2013/06/01

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