岩波講座 世界歴史〈14〉イスラーム・環インド洋世界―16‐18世紀

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  • サイズ A5判/ページ数 326p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000108348
  • NDC分類 209
  • Cコード C0322

出版社内容情報

前回の岩波講座「世界歴史」の完結(1971年)以来,歴史学は長足の発展を遂げ,研究者の世代交代が進行しました.また一方で世界の先行きはますます不透明感を濃くし,それだけ新しい世界史像の形成が強く求められています.こうした学界の成果を吸収し,あわせて社会的要望に応えるべく,まったく新たな構成による講座をお届けします.

内容説明

本書では「イスラーム世界」を陸の地域、「環インド洋世界」を海の地域と捉える。諸論考は、それぞれこの「陸の地域」「海の地域」のいずれかに関わり、近代ヨーロッパの政治・経済・社会的影響が本格的に及んでくる直前のこの二つの地域の様々な局面を取り扱っている。

目次

構造と展開(三つの「イスラーム国家」)
境域と局所(イラン、トゥラン、ヒンド―ペルシア語文化圏の発展と変容;ペルシア湾と紅海の間;インド洋とインド商人)
論点と焦点(イスラーム法の刷新―オスマン朝における新賃貸契約制度の誕生をめぐって;ユダヤ教徒ネットワークとオスマン朝;前近代イスラーム帝国における圧政の実態と反抗の論理―1784年アレッポの事例から ほか)