出版社内容情報
世界の民族と文化が流動する現代,本巻は「移動」という切り口から「グローバル・エスノスケープ」の時代の人々と文化のダイナミズムを描き出し,文化人類学における新たな民族=文化理論を構築しようと試みる.
目次
第1部 観光する人々、観光が作り出す文化(《南》へ―バリ観光のなかの日本人;コスタリカのエコ・ツーリズム)
第2部 移民たちの風景(世界システムの展開と移民;移民社会とホームランド―サモア移民の経験;越境の民族誌―スールー海域世界から)
第3部 《はざま》に生きる(水でできたガラス―旅と離散の詩学;難民―南部アフリカにおける越境と編入;在日朝鮮人―在日朝韓人のアイデンティティの問題;「白人」と「黒人」の間で―日系アメリカ人の自己と他者)