出版社内容情報
人類史上かつてないほどの激動を体験した20世紀は,人間の知的活動が最も活発に展開された時代でもあった.しかし今日その知的成果にも翳りが見え始め,人類に不安をもたらしている.この20世紀を思想史的に再考するため,現代思想のパラダイムを構成している言語・無意識・構造・システム・情報など主要な問題群を照射する.
目次
1 正統性の根拠(資本主義と正統化問題;「常識」について)
2 政治過程と正統性(リベラリズムと正統性―多元性の政治哲学;正統性―手続きからかユートピアからか;ロシア革命をめぐる省察―革命における正統と異端;問題としての第三世界)
3 知の正統性(科学と正統性;大学と正統性―大学とは何か;伝統と習俗の正当性をめぐって)