岩波講座 アジア・太平洋戦争〈4〉帝国の戦争経験

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  • サイズ A5判/ページ数 404p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000105064
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0321

内容説明

戦後日本におけるアジア・太平洋戦争史研究は、日本帝国主義史研究でもあった。第四巻では、その研究蓄積に加えて近年の帝国論を踏まえながら、「大日本帝国」を植民者、被植民者、捕虜、抑留者などの様々な人々の経験の集積としてとらえ直すとともに、敗戦による解体、戦後におけるその残滓や痕跡の隠蔽と再浮上の過程を辿り、今も続く帝国の問題に迫る。

目次

1 帝国と戦争(植民者の戦争経験―総督政治下の台湾;植民者の戦争経験―海軍「民政」下の西ボルネオ ほか)
2 強いられた移動(帝国の中の労務動員;神戸港にみる強制連行 ほか)
3 帝国解体という経験(「引揚げ」と「抑留」;未済の帝国解体―在日朝鮮人の戦後 ほか)
4 帝国の残滓・帝国の痕跡(台湾原住民族における植民地化と脱植民地化;済州四・三事件の歴史的位相 ほか)