岩波講座近代日本と植民地 〈4〉 統合と支配の論理

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  • サイズ A5判/ページ数 317p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000104845
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0320

出版社内容情報

欧米の帝国主義と競合してアジアの植民地支配に乗り出し,無残に崩壊した日本の近代-.その問い直しは,近代日本の総体を世界史的な視野から捉え直し,アジア諸国との歴史意識の断層を埋める作業である.アジア近隣諸国から日本に厳しい目が集まっている今,アジア・欧米の学者と共に多角的にこの重大な課題に取り組む.ご要望にお応えして再刊する.

内容説明

植民地化のための近代化か、近代化のための植民地化か?異民族支配正当化の根拠はどこにあったのか?模索する皇民化イデオロギー。「一視同仁」の舞台裏。

目次

1 帝国統合の論理(山県系と植民地武断統治;明治憲法体制と台湾統治;南洋群島委任統治政策の形成)
2 支配のイデオロギーと技術(アジア主義と南進;皇民化教育と植民地の国史教科書;異民族支配の〈教義〉―台湾漢族の民間信仰と近代天皇制のあいだ;東西本願寺教団の植民地布教)
3 植民政策学とアジア研究(新渡戸稲造における帝国主義と国際主義;矢内原忠雄における植民論と植民政策;アジアの変革と地域研究の展開;『中国農村慣行調査』と中国農民;戦後日本植民地研究史)