出版社内容情報
内外に複雑な様相を示し,日ごとに関心が高まりつつある宗教.21世紀を目前にいまだ解かれぬ人間のこころ.存在の根源に関わるこの問題を,一見その対極に位置すると思われる科学と関連させて,多元的に検討する. 〈第2次刊行〉
内容説明
自ら問題を考えようとする読者へ、本講座のテーマを論じるうえで、これだけは押えて欲しい優れた論文を収録する。
目次
1 『パンセ』における自然的認識とヴィジオン
2 隠された実在論
3 意識について
4 宗教体験と深層心理学
5 志向性の隠蔽と強化―旧約・食規定の語り口分析
6 科学理論の連続と不連続―理論の「共約不可能性」をめぐって
7 生命科学と宗教
8 カオスの意義
9 ビックサイエンスについて―ひとつの試論
10 「ニュー・サイエンス」をどう見るか