出版社内容情報
内外に複雑な様相を示し，日ごとに関心が高まりつつある宗教．21世紀を目前にいまだ解かれぬ人間のこころ．存在の根源に関わるこの問題を，一見その対極に位置すると思われる科学と関連させて，多元的に検討する． 〈第2次刊行〉
内容説明
科学的宇宙観と宗教的宇宙観は、どのように切りむすぶのか。聖なるものを求めてやまぬ人間に、新しいコスモロジーは開けるのだろうか。現代文明の未来を探る。
目次
序論 現代文明と聖なるもの
１ 黙示文学的終末論の可能性
２ 現代物理学の宇宙観
３ 素粒子と宇宙―近代物理学のコスモロジー
４ フラクタルとカオス
５ ペガサスに跨がったガル―「心の座」を求めて
６ エコロジーと新しい地球観
７ 都市化と宗教―宗教社会学、神学、都市記号論
８ ユートピアの未来
９ 密教の宇宙と象徴
