出版社内容情報
膨大な観客が映画館の闇の中でつむいだ夢と憧れ,映画製作の現場の試行と熱気を斬新な手法で再現し,200人に及ぶ執筆・証言者が日本民衆精神と文化の本質に迫る興味つきないはじめての日本映画史.各巻写真500枚収録.
内容説明
かつての「日本映画」はもう存在しない。しかし―新しいドラマ、アニメ、ドキュメンタリーで、未開の映像の可能性に挑む困難な闘いの記録には、凝縮された私たちの現在がある。
目次
多様化の時代―日本映画史7(佐藤忠男)
愛と悲しみの映画70~87(大林宣彦)
非ヨーロッパ映画を考える(小栗康平)
面白い映画を探せ(大森一樹)
アクションドキュメンタリー考(原一男)
日本のアニメーションについて(宮崎駿)
対談・男はつらいよ(渥美清・山田洋次)
映画と戦後国家権力(奥平康弘・佐藤忠男)
構造的日本映画論(白井佳夫)
中国で「左思右想」する(田坂啓)
日本映画を通じてのアメリカ体験(大平和登)
私論・ドキュメンタリー映画の30年(土本典昭)
極私的戦後映画史その1(馬場当)
映画音楽覚書(林光)
ドラマは何処へ行く―日本シナリオ史7(新藤兼人)