一橋大学経済研究叢書
労働搾取の厚生理論序説

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  • サイズ A5判/ページ数 298p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000099141
  • NDC分類 331.6
  • Cコード C3333

内容説明

「格差社会」化やワーキング・プア問題が焦眉の現代において、マルクス『資本論』の労働搾取概念は主流派経済学の理論体系にはない独自性を持つ厚生理論である。本書では、現代経済学の手法によって、労働搾取概念を厚生経済学における一つの非厚生主義的福祉指標として、その理論的再構成を探求するプレリュードである。

目次

第1章 今、なぜ労働搾取理論なのか?
第2章 マルクス的一般均衡モデルと均衡解概念
第3章 レオンチェフ経済体系におけるマルクスの基本定理
第4章 一般的凸錘生産経済におけるマルクスの基本定理
第5章 搾取と階級の一般理論
第6章 搾取・富・労働規律の対応理論
第7章 労働搾取理論の公理的アプローチに向けて

著者等紹介

吉原直毅[ヨシハラナオキ]
1995年一橋大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。以後、一橋大学、大阪大学、北海道大学を経て99年一橋大学経済研究所助教授、現在同准教授。博士(経済学、一橋大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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