出版社内容情報
2009年東北大学にてシンポジウム開催。「日本経済 冨と貧困」をまとめた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
10
武者教授によると、グローバル資本主義とは、国家から世界が一帝国と化す枠組みの下で統一されたこと(14頁)。橘木教授によると、成長では救われない貧困者(45頁~)。社会保障制度の変化は、家族の変化と密接に進んだという(46頁)。その最たる矛盾が、国民年金。ほんと、前納2年制度に変えるか、どうか、逡巡としている。何度も書いているが、1年前納のときよりも6800円お得だと。で、収納率を1%上げればよいという目標だ、と年金事務所では説明されたが、民間ではそんな数値目標では潰れるよな? 保健室であめ支給(50頁)。2014/02/03
抹茶ケーキ
0
日本経済はこれからどうしていけばいいのかについてのシンポジウムをまとめたもの。経済のことはあまり詳しくないのでわからないけど、成長志向と現状維持志向でシンポジストの意見が分かれてるんだろうなと思った。2016/04/24
わし
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最近、パネル・ディスカッション物にハマっている。一人の著者による書籍だと、どうしても主張が偏りがちであるが、本書は三者三様。「トリクルダウン」に対する「ウィナー・テイク・オール」という概念には注目。 2015/01/25